ノモンハン事件、極東領発行地図
投稿者: nyankotyanndamon 投稿日時: 2011/05/22 17:13 投稿番号: [35457 / 41162]
「ノモンハン」事件に於いて極東蘇領及び外蒙古の地図多数を鹵獲せしを以て慈雨ウライの入手図と共に総合整理し将来に於ける鹵獲地図使用の参考に供せんとす
従来極東蘇領の地形図として広く一般に使用せられしものは八万四千分の1(一寸二露里)曲線式一色刷の地形図にして現在迄我が陸軍陸地測量部発行十万分の1蘇領地形図の基礎をなせるものなり而して本地形図は標高に「サージェント」5を使用せると梯尺八万四千分の一なるを以て米法を使用せる我が軍に取りては使用に際し不便少なからず従って之を十万分の1の梯尺に縮小し標高を米法に換算して複製するの手段を要したり
然るに昭和十三年五月外蒙古より蘇軍「フロント」少佐逃亡に際し百万分の1(二図葉)及び二十万分の1(十七図葉)の新式(米法)携行し来たり続いて外蒙古将校亦二十万分の1外蒙図(四図葉)を携行して逃亡し来を以て外蒙古全般に亘り二十万分の1図を使用せること可能となれり
其の後張鼓峰事件に際し沿岸地方の一万分の一地形図(四図葉)を得たるを以て沿岸地方に於いては旧版八万四千分の1図を逐次十万分の1図に改版しつつあることを察知し得たり
今次ノモンハン事件二歳下は十万、二十万、五十万、百万の四種の地図を得たるも悉く新版図(米法)にして前述せる十万分の1地形図は沿岸地方のみならず極東蘇領全般に亘り新たに測量を実施して改版せられたること確実となれり更に旧版四十二万分の地(一寸十露里)地形図は五十万分の1に改版せられあることを知れり
中省略
旧版には総て露里式を採用せるを以て左記の如き梯尺を有し米法を採用せる者にとりては距離の計算頗る不便なり
四万の千分の一
八万四千分の一
四十二万分の1
八十四万分の1
百六十八万分の1
八万分の1図は前述の如く参謀本部発行外邦図の基礎を為せるものなるも一九〇〇年−一九一〇年頃測量せしものにして図根点の数少なく一般に精度不良なり特に山頂部は谷地及び平地に比し精度劣れるものなり
今次ノモンハン事件及び既往に於いて鹵獲せし地図は相当多数なりと云えども広汎なる極東蘇領全般より見る時は極めて一部分に過ぎず故に新に地図を入手せる場合は直ちに複製して広く国軍全般に利用せしむる著意肝要なり、昨年外蒙逃亡将校の携行せし「タムスク」付近の二十万分の1図の如きは直ちに関東軍に於いて複製し隷下部隊に配布せられありしを以て今次ノモンハン事件に際しハルハ川西岸の地形を知り後方関係を判断する惟一の資料となれり其の他戦闘間新たに鹵獲せる地図も飛行機にて迅速に後送され一晩中に複製し翌日は戦場に於いて広く利用し得たる等の実績に鑑み将来外国領土内に於いて作戦すると場合ニ於いては特に鹵獲図の迅速なる複製利用に努べきなり
↑ソ連の最新の地図を使って行動していたんだね、日本軍は。
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