南京事件の背景(9)軍紀風紀の頽廃③
投稿者: wadatumi_voice21 投稿日時: 2008/09/22 00:00 投稿番号: [26122 / 41162]
前述した回想録のなかに、同じ南京戦に関する記述で
「百鬼夜行の追撃戦と給養」と題して、住民の拉致、強制連行の状況が
描かれている。
兵は青壮年らしい者を見るや否や今迄気息奄々として落伍しそうな
者までが急に元気になってまるで運動会の旗取り競争そのままに
数人の選手が申し合はせた様に一斉に部隊から飛び出した。
何事が起つたかと見れば逃げ迷ふ者を包囲して捕へんと競争して居る
のである。
漸くして捕へられた土民は捕らへた者の所有物とされて背嚢を負わされ
雑嚢や水筒をかけられて一人前の兵のような姿で部隊と共に行動するの
光栄に浴する。兵は彼の後方から銃をかついで意気揚々として監視しな
がらついて行く。犬のひかれて行く者もある。
しかし食ふものが不足して居るので腹がへってくると次第に弱る。
そうすると鞭でたたいて督励する。
残酷のように思はれるが戦友が
惨殺されて居るのを目のあたり見れば徹底的にやつつけろと云ひたく
なる。斯くして夜になれば彼等は概ね逃ぐるか天国へ逃るのである。
このように、兵が住民を強制的して荷物を担がせ、逃げようとすれば
殺すという行為を
公然と続けていた様子を記している。
こうして住民を連行し、徴発した牛や驢馬などを従えて部隊が行軍する様は
「まるで百鬼夜行の行列であつた。石川五右衛門の物取りの帰りもかくや」
と思われた、とも述べている。
これは
第九師団の場合であり、常設師団でさえも
このような状況なのだ
から、後備兵主体の特設師団の場合や、後方から追走する補充員の集団の
状況も、同様か
あるいは
もっと酷いものであったと考えられる。
このような掠奪・暴行以上に、住民に対する犯罪として深刻だったのは
女性への性的暴行、強姦だった。
南京における強姦の多発が国際的に問題となったことは前述したが、
日本軍自身でも
それを認めていた。
たとえば
柳川部隊法務部「戦地ニ於ケル犯罪ノ予防ニ就テ』という
文書がある(『続現代史資料6
軍事警察』みすず書房、1982年)。
これについては、今後の投稿で引用してみたい。
これは メッセージ 26105 (wadatumi_voice21 さん)への返信です.
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