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アメリカの国家犯罪全書

投稿者: T_Ohtaguro 投稿日時: 2004/01/25 21:49 投稿番号: [846 / 3072]
ブラジル
ダン・ミトリオネは、ウルグアイに派遣する前、ブラジルに駐在していた。ブラジルで、ミトリオネをはじめとするアメリカ人たちは、OPS、AID、CIAとともに、ブラジルの治安部隊に、囚人への拷問のために、武器と訓練を与えていた。このアメリカ人たちは、殺してしまうと面倒な相手を扱うときのために、殺さずにすむ電気ショックの量についても助言していた[20]。

グアテマラ
一九六〇年代から一九八〇年代にわたり、グアテマラの治安部隊、特にG−2という軍の具体は「反体制派」を繰り返し拷問していた。拷問法の一つは、軍の戦地電話を小さな発電器に接続し、性器周辺に電気ショックをかけるというものだった。この道具と使い方は、米国に提供されたものである。米国と各国の雇われ部隊は、この技術に熟練していた。CIAが助言を与え、武器と装備を提供したG−2は、様々な場所に拷問所をもうけており、そこで、電気ショックだけでなく、手足の切断や体を焼き焦がすといった拷問を行っていた。犯罪の証拠を隠滅するために、G−2は自前で火葬場をもっていた。CIAは完全にG−2内部に入り込んでいた。一九八〇年代から一九九〇年代初頭にかけて少なくとも三名のG−2隊長がCIAから支払いを受けていたし、ほかにも、下士官の多くがCIAから支払いを受け取っていた[21]。

CIAの気前の良さのおこぼれにあずかっていたものとしては、ほかに、エクトル・グラマヨ・モラレス将軍がいる(第九章「テロリストたちの避難場所」を参照)。モラレスは一九八九年、グアテマラ軍がアメリカ人の修道女、シスター・ディアナ・オーティスを拉致したときの防衛大臣だった。オーティスはタバコの火を押しつけられ、繰り返し強姦され、死体であふれた穴に落とされた。犠牲者に対する力を見せつけるときに恍惚とするのは拷問者の典型的な行動である。拷問者の一人は、オーティスの手に大きな山刀を持たせ、その手をつかんで、別の女性囚人を刺させた。オーティスは、その女性を殺したかも知れないと思っている。「アレハンドロ」、「ボス」と呼ばれていた色白の男が責任者のようであったとオーティスは言う。この男はアメリカなまりのスペイン語を話し、英語で悪態をついた。のちに、この男が彼女は米国人であることを知ったとき、拷問を止めるよう命じたとオーティスは述べる。この男が政治的問題を避けるためでなく人道的見地からそうしたのであれば、国籍にかかわらず拷問をやめさせていたはずである[22]。

一九九六年、米国で、オーティスは、情報公開法にもとづき、国務省からたくさんの書類を受け取った。アレハンドロについて重要な言及があるのは、一九九〇年の日付をもつ文書たった一つであった。そこには次のようにある。

最重要:オーティスがこの事件に関与していたとして名を挙げた「北米人」の問題に蓋をしなくてはならない。大使館はこの問題にとてもナーバスになっているが、これは公に対応しなくてはならない問題である・・・[23]
続く二ページは完全な修正を受けていた。

エルサルバドル
対ゲリラ戦が展開されていた一九八〇年、エルサルバドル治安部隊は広範にわたって拷問を行っていた。拷問に関与した部隊はいずれも、CIAおよび/あるいは米軍と緊密な関係をもっていた。一九八二年一月に、エルサルバドル軍からの脱走者とのインタビューをニューヨーク・タイムズ紙が掲載した。この脱走者は、そこで、十代の囚人を使った残酷な拷問法の授業について説明している。おそらくグリーン・ベレーと見られる八名の米国軍事顧問もその場にいたという。エルサルバドル軍の士官が兵士たちに、拷問を見ることで「男であるという気になれる」と述べ、「誰に対しても憐憫を持つべきでなく」、「わが国の敵を憎むことだけが必要だ」と付け加えた[24]。 国家警備隊の元隊員だった別のエルサルバドル人は、一九八六年英国のテレビ・ドキュメンタリーで次のように証言している。「私は一二人からなる部隊に属していた。熱心に拷問を行い、ゲリラだと聞かされた人々を捜していた。私はパナマで九カ月間、米国の[聞き取れず]から対ゲリラ戦の訓練を受けた。その中には拷問の授業も含まれていた。」[25]
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