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イラン(下)

投稿者: thirteen_satan 投稿日時: 2009/01/04 11:04 投稿番号: [1003 / 1344]
  もっとも、本大会に向けて課題は残されている。イラン・ヴァルゼシ紙で指摘されたように、今回の予選でのイランの決定力不足は深刻だ。相手のゴール近くまでボールを運び込めるにもかかわらず、ゴールを決めることができない。今まではアリ・ダエイという最高のフィニッシャーが何度も大事な場面で決めてくれた。だが、今回の最終予選では3月30日の北朝鮮戦を除く4試合に出場したものの、313分の間に1度も相手のゴールネットを揺らすことはできなかった。

  ダエイが、かつてのダエイではなくなっているのは確かだ。だが、常に相手チームから徹底的にマークされていた事実も見逃せない。イバンコビッチ監督は、ダエイがマークされることを利用して、他の選手がフリーになる機会を作ろうとしていたようだ。6月3、8日の北朝鮮、バーレーンとの試合でゴールを決めたのは、ダエイでもカリミでもハシェミアンでもなく、後ろでプレーすることが多いレザエイとノスラティだった。イランの有名な攻撃陣に相手のマークを集中させ、スペースが生じた時に、後ろの選手が攻撃に加わりゴールにつなげる。こういったゲームプランが、見事に当たったと言えるだろう。決定力不足の問題は必要以上に悲観的になるのではなく、そういった戦術面からも分析される必要があるかもしれない。

  この決定力不足に関しては、日本も同じ悩みを抱えているようだ。アジアのサッカーチームが世界レベルを目指すならば、どういう形にせよ、この部分を克服する必要があるのではないかと思う。

  バーレーンとの試合があったテヘランのアザディ・スタジアムでは試合後、イラン人サポーターがイランと日本の国旗を手にして大喜びしていた。日本と北朝鮮の試合は現地でも生中継されており、日本の勝利にイラン人サポーターが日の丸を振っていた姿は、日本にもテレビを通じて少し流れた。イラン人の多くは、日本とイランが一緒にドイツに行けることになって喜んでいると思う。前回のコラムで「日本と北朝鮮の試合なら、ほとんどのイラン人が日本を応援するんだけどな」と書いたけど、それは、その映像から分かってもらえたと思う。

  イランの別名はペルシャだ。ペルシャと日本は飛鳥時代からシルクロードを通じて様々な交流があった。一般的にはあまり知られてないかもしれないが、両国は文化的に深いつながりを持ち、生活習慣も似ている点が多い。また、戦後の日本人がゼロに近いスタートから、頑張って自国の復興を成功させたのも、イラン人は尊敬の目で見ている。イラン人サポーターの行動は、その気持ちの現われだったと言えよう。

  最後にもう1つ。前回のコラムでは、3月30日のイランと北朝鮮の試合、テレビ中継の日本人解説者がなぜか北朝鮮を応援していたことにがっかりした、ということも書いた。すると、その後、日本の方から何通かメールをいただき、知り合いの日本人からも声をかけられた。そのほとんどが「自分はイランを応援していたし、多くの人がそう思っていたはず」といったものだった。

  ありがとう。

  皆さんの気持ちはよく分かったし、すごく、うれしかった。今では、たくさんの日本人が、あの時、イランを応援していてくれたと信じている。きっと、その解説者、あるいはそのテレビ局だけが、多くの日本人とは違う考えだったんじゃないかな、と思うようになった。

イラン国営通信・通信記者:ダヴィッド・モクタリ
(2005年6月20日   日刊スポーツ)

http://www.nikkansports.com/ns/soccer/wcup/2006/qualify/column/afc_final_column_b020.html


良い話なのですが、このコラムにおいても落ちがあるのが何とも。
半島に配慮しすぎのマスコミは何とかして欲しいものです。
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