日本昔話 「エルグの馬鹿」
投稿者: carmen9rose 投稿日時: 2008/02/23 16:32 投稿番号: [91489 / 230347]
昔々ある所に、エルグといういつもお腹をすかせた
哀れな男がいました。
食べる物が無いので、庄にゃあ川でへら鮒を釣ろうと
するのが日課ですが、腕が悪いのか魚は捕まえられず、
もう3日も何も口にしていません。
それでもこの日はラッキーでした。
川へ向かうエルグを見かけたコンビ二の店員が、廃棄
しようとした白いご飯を、そっと差し出したからです。
「どうせ釣れにゃーだで、先にある物だけ食べるがね」
川原へ着くとおもむろに、家から持参した漬物と、
恵んでもらった白いご飯を広げました。
さあ食事というその時、どうした加減か、
お箸が手からすべり落ちてしまいました。
コロコロコロポッチャ〜ン
「あれーっ!」
お箸が落ちた途端、川はまっぷたつに裂け、まばゆい
光と供に北欧の女神様が現れました。
そして腰を抜かして驚いているエルグに、女神様は
両手の平を上に向けて、優しく問いかけました。
「今お前が落としたのは、私が右手に持っている
金属のお箸ですか?それとも左手の木製のお箸ですか?
正直にお答えなさい」
「ききき、金属の箸に決まってます。これ以上
素晴らしい箸など世の中に存在しません、女神様!」
「では、お前は朝鮮人ですね。私には外国人によるお前の
日本人説など通用しないのですよ。ついでにもうひとつ尋ね
ます。お前が持参した漬物は沢庵ですか?キムチですか?」
「キムチに決まってます、女神様。漬物に限らず、
これ以上素晴らしい食品はこの世に存在しません!」
「ではお前は朝鮮人なのですね、なかなか正直で
よろしい。
しかしながらエルグ、お前は北欧在住という
小さな嘘から、民族の抹消という大きな嘘まで
ありとあらゆる嘘をつき続け、善良な日本国民を
こんにちまで苦しめて来ました。
よってお前には、罰を与えようと思います。
人々は寿命を全うした時、神様の世界へ来て、
すべての苦しみから開放されます。
お前には、400年の間、それが許されません。
その間に人間としての成長も進歩もありません。
ただ妖怪として、生きるのです。
胸に手を当てて、よ〜く反省するのですよ!」
次の瞬間女神様の姿は煙のように消え去り、
川面は何もなかったように静まりかえっていました。
エルグは呆然と川を眺めていましたとさ。
おしまい
これは メッセージ 91451 (elgfare さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1143582/ffckdca4h4z9qa4n5doc0a4n9adbel_1/91489.html