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>(韓国の武士)

投稿者: biologicse2002 投稿日時: 2002/08/19 12:27 投稿番号: [821 / 230347]
  武士階級というものが、世襲である必然はありません。武士は血統ではないのです。

  海外にはあまり知られていませんが、日本のサムライは、血統主義ではなく、家の継承に力点が置かれていました。
  ですから、不肖の息子は他家の養子に追い出され、優秀な親族や家臣、場合によっては農民の子が武士として養子に入り、後継者として教育されました。
  この過程で、身分制度は本音と建前が乖離しており、絶対的な身分制度ではなかったのです。
  江戸期の文化人の多くが、町民や地方の豪農であり、身分制度とは別の体系と共存していたのです。
  長々と説明いたしましたが、武士階級が血族に依存せずに存続しうる事、御理解いただけますでしょうか?

  階級の存続には、社会制度における『自己保存性』が働く事が条件です。
  この場合、家という単位がその表現形と成ったに過ぎず、近代日本では藩閥・軍閥といったグループ化と再編成が急激に進みました。
  この過程で、士官学校出身者も『自己保存性』をもったグループを構成するに到り、終戦まで存続しました。

  ご質問のあった、武士階級が近代的軍事組織で成立するかとの件ですが、
『自己保存性』が成り立ち、『軍事力』と『集権志向』を有する組織であれば、いかなる組織形態であっても可能と考えます。


  もう一つのご質問の、李承晩から盧泰愚までの段階的な民主化過程ですが、仮に歴代政権が軍事政権でなくとも、類似の行動原理に従ったでしょう。

  それは、背景の社会が十分な多様性を保持するほどに成熟しておらず、その統治に中央集権的手法が有利である以上、政権の存続には、社会の状況に応じた強権の発動が有利であるからです。

  独立国政府として自己保存を義務付けられ、
  軍事力の保有が必要で、
  中央集権が有利に動機付けされた政権。

  これが自ら軍事政権(武士階級)化しない理由はありません。

  韓国の民主化を勝ち取ったのは、流血の民主化運動ではなく、社会の爛熟と多様化による、政治の適者生存なのです。


  光州事件など、まだ当時の関係者もいらっしゃいますし、歴史の評価は多様かと思います。これは、あくまでもシステム屋の戯言とお笑いください。
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