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Re: イザベラ・バード

投稿者: nikochandaiou2008 投稿日時: 2007/10/13 11:50 投稿番号: [71539 / 230347]
抜粋五
長安寺から元山にいたる陸路の旅のあいだには、漢江流域を旅したときよりも朝鮮人の農耕法を見る機会に恵まれた。日本人の細かなところにも目のいく几帳面さや清国人の手の込んだ倹約ぶりに比べると、朝鮮人の農業はある程度無駄が多く、しまりがない。夏の間は除草しておくべきなのにそれがされていないし、石ころが転がったままの地面も多く、また畑の周辺や畦は手入れが行き届いていなくて、石垣が崩れたままになっているのは目障りである。農地を通る小道はかなり傷み、両側には雑草が生えていて、畑の畝はあまりまっすぐではない。


抜粋六
路地の悪臭はすざましく、土埃は全くひどいもので、哀れな犬は大量にいる。また大量の血のしたたる肉片がひなたで黒ずんでいくのには完全に胸が悪くなった。屠殺方法の違いが肉をこうさせてしまうので、ソウルでもほかの町でも外国人は肉を日本人の肉屋で買わざるを得ない。朝鮮人は牛の喉を切り、開いた切り口に栓をしてしまう。そうしておいてから手斧を取り、牛の尻を死ぬまでなぐる。これには一時間ほどかかり、牛は意識を失うまで恐怖と苦痛にさいなまれる。このやり方だと放血はほんの少量で、牛肉には血液がそのまま残り、その結果重量が減らないので売り手には得というわけである。



抜粋七
正午に私たちは高陽(コヤン)に着いた。戸数三〇〇個の貧しい町で、かつては立派であったと思われるかなり大きな郡庁もくずれかけている。ここをはじめ平壌までのどの郡庁所在地でも二〇人から三〇人の日本兵が庁舎に寝起きしていた。住民達は三世紀前の遺産である憎しみから日本兵を嫌っているが、彼らに対しては何も言えないでいる。日本兵がきちんと金を払ってものを買い、だれにも危害を加えず、庁舎の門外にはめったに出てこないことを知っているからである。
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