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「韓国はなぜ強いのか?」その二

投稿者: elgfaret 投稿日時: 2011/12/24 09:05 投稿番号: [205242 / 230347]
東洋経済日報
  上の二つの反論は、韓国勢を観る眼と自己を診る眼の両方が曇っていることを示している。

  こんな質問もあった。「日本の電気・電子や自動車メーカーは、このままずるずると押し込まれて、世界の二流・三流企業に落ちてしまうのか?」

  半導体、液晶パネル、液晶テレビなどで、先発した日本勢が今では韓国勢に突き放されている。今後の成長分野である太陽光発電やリチウムイオン電池でも、韓国勢が追いつき・追い越す構図になりつつある。小型・中型自動車は日本勢が世界トップだったが、トヨタを除く日本勢が現代・起亜グループに追い抜かれ・突き放されつつある。トヨタの背中も近づいている。

  共通した「日本勢の負けパターン」がある。「韓国勢の勝ちパターン」と言い換えてもよい。導入期は日本勢が先行・先発し、断トツの世界一だった。韓国勢が後発参入し、成長期に入ると、好況・不況を問わず巨額・連続の設備投資をして、コストリーダーシップを獲得した。日本勢に比べ品質はいま一つだが、値段は格段に安く、急拡大する世界の中間層から大きな支持を得て、品質・値段共に高く留まっている日本勢の足元を大きく崩した。その間、品質を日本勢と肩を並べるまでに高め、全世界でブランド・イメージを向上させて、世界中で日韓逆転を実現した。

  成熟期の革新のスピードで、韓国勢の背中が更に遠ざかる。ソニーが技術で先行したがビジネスにできなかったLEDテレビを、プレミアム品として成功させた韓国勢が日本勢を一段と突き放した。3Dテレビは、韓国勢が先行した。このパターンで日本勢は負け続けてきた。半導体、液晶パネルでは、負け戦の結果、業界の再編成・規模の縮小、そしてニッチ分野に特化した生き残りを余儀なくされている。そして、汎用品を、世界寡占化に成功した韓国勢・台湾勢に依存している。

  薄型テレビでも間もなく業界の再編成が起こり、台湾や中国でのEMS(電子部品の受託製造サービス)製造生産委託が急拡大するだろう。

  日韓逆転は、「技術でもマーケティング戦略でも、先行者・日本が市場のリーダーシップを握る」という競争戦略の一般理論を、韓国勢が覆したことのあかしである。商品力(機能・性能と、デザイン・イメージの両方)とマーケティング投資力(広告・宣伝、営業など)のいずれか、または両方で、後発者・韓国の追撃戦略が成功した。先行者に倍する努力と投資の成果である。これが、日本に勝つまでやり抜くハンター・韓国勢の強さである。日本勢はこの負けパターンを断ち切らねばならない。
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