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北朝鮮の自己改革の意義

投稿者: kakuiu 投稿日時: 2002/10/04 02:22 投稿番号: [1672 / 230347]
  いま日本や韓国アメリカが、なんとか北朝鮮に働きかけ改革をうながそうとしているのを見ていると、明治維新のあと李氏朝鮮に対して日本政府が行った一連のアプローチとその結果を連想します。
  当時、いくつかの動きはあったものの、結局は朝鮮王朝の中央集権的な体質のため自己改革ができず、最終的には日韓併合へと至りました。

  いまの北朝鮮とそれを取り巻く状況はそのころと似ているところがあると思うのです。
  北朝鮮を取り巻く環境も国内状況も、既にもう改革せざるを得ないところに追い詰められています。それでも国内の中央集権的体質が強すぎ、その体制に自己改革が起こる兆しがありません。
  恐らくいまの北朝鮮の実態は共産主義独裁国家というよりもむしろ、金氏朝鮮という朝鮮王朝に近いのではないでしょうか。日本の統治によって一度は近代国家を経験したものの、戦後50年以上に渡る朝鮮民族自身の統治の間に再びもとの王朝的体質へと政治や社会が戻ってしまったように感じます。

  だとすれば、金正日のメンタリティーは近代国家の元首というよりもむしろ金氏北朝鮮の国王に近く、北朝鮮という国や国民を金氏一族の私有物のように考えているのではないでしょうか。
  そのような人物が、例え国民生活を救う唯一の道だとしても、金氏一族の手から北朝鮮を手放すような体制改革をするとは思えません。また、そのような改革を理解すること自体が出来ないのだと考えます。金正日が考えられる改革とは、金氏一族の所有物である北朝鮮を維持するためのものであり、それ以外のものは思いつかないのだと思います。
  それは彼が悪人だからということではなく、そもそも近代国家の政治家とはメンタリティーや倫理観価値観そのものが異なるのだと思います。我々はニュースで北朝鮮の地方の子供達の飢えている様子を見ているといたたまれない気持ちになりますが、恐らく金正日は子供達が飢えていることよりも、それによって自分の所有物である北朝鮮が崩壊することの方をごく自然に心配しているような気がするのです。

  このような相手との交渉であれば、日朝交渉は通常の近代国家同士のようにはいかないと思います。
  韓国との正常化交渉のときは、近代国家である日本の統治のもとで教育を受けた人々が相手側に多くいました。そこでは主張の対立はあっても、同じ価値観倫理観を共有するもの同士でのやり取りや話し合いが可能だったと思います。
  しかし今度の北朝鮮の金正日との交渉はこれとは異なるような気がします。極端に言えば李氏朝鮮を相手にするようなものであり、話し合いをして合意する上での前提となる最低限の価値観倫理観の共有さえ無い相手との交渉だと考えます。

  もし北朝鮮がこのまま金氏朝鮮であり続けるとすれば、九十二年前の日韓併合に相当するような事態に至ることも否定できないと思います。それは、日本の意思とは関係なく、アメリカの武力行使によって強引に金氏支配体制を崩壊されることかもしれません。
  朝鮮民族が、九十二年前の轍を踏まず、今度こそ自らの力で自己改革をし近代化を図ることができればと思うのです。同じ民族である韓国人は、はたしてその様な目で北朝鮮の改革を見守っているのでしょうか。

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