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netcitizenjp様へ反論

投稿者: nishina3777 投稿日時: 2002/09/06 00:27 投稿番号: [1204 / 230347]
  「イギリスの農業の特徴は、生産性向上・小作人の自立・民主主義的・法制度の充実などがあり後の産業革命の礎につながります。自然発生的で民衆から生まれた工業と言っても不思議でないと思います。」とありますがこれはヨーマンリーについてでしょうか?ヨーマンリーについてはマルクス、エンゲルスによって美化、過大評価されていて、英国史学界でも産業革命の起源をヨーマンリーと呼ばれた中産的独立自営農民に求め、日本の戦後史学界でもこの「ピューリタン的ヨーマンリー神話」が近年まで広く信じられていましたが、現在ではイギリス産業革命史に関しては力を失いつつあります。つまり、イギリスの農業は決して小作人が自立していたわけではなく、民主主義的な法整備がなされたわけでもなく、産業革命の礎ではなかったということです。16世紀にイギリスにヨーマンリーといわれる中産階級が大規模に存在したと言う学説はいまでは全く承認されにくく、(中産階級説はアメリカ建国神話と密接に関係している)イギリス産業革命はひとことでいえば黒人奴隷貿易と英カリブ海植民地黒人奴隷制度に基礎をおいたものであり、資金と製品市場の確保、原料供給のいずれの面においても奴隷貿易を核とする三角貿易を基盤とした商業革命の展開が起源であるというのが通説になりつつあります。一方、日本の農業についても戦後史学では地主、小作関係に焦点をあてたもののなかには否定的な論調が多々見受けられますが資本家、地主の育成は近代化に不可欠な要因であり(つまり維新以前には「地主」という階層は存在しない)小作人の身分解放と工業化との繋がりはこの時点では重要ではないように思われます。またジパング海さんの富国強兵、殖産興業に関して当時の日本の農業生産力についてですが、私はそれほど高くはなかったのではないかと思います。いわゆる「列強」となり、西洋列強と互することが出来たのはあくまで比較的に西欧の政治、経済、軍事力の弱いアジア地域を活動範囲としていたからであり、その範囲にいる限りにおいてのみ日本は「列強」となることができたというところが妥当だと思います。
  ずいぶん古いことを細かくぐだぐた言って申し訳ありませんでした。かなりトビずれですね。英国史は専門じゃないので思い違いや間違いがあると思います。もし違っていたら訂正お願いします。

  「影はマイナスイメージだけではありません。過去に栄光の道への原点が多く隠れていることも多いんです。」
  まさしく至言ですね。

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