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エルヴィン・ベルツの混血説

投稿者: hangyosyufu 投稿日時: 2005/06/26 15:00 投稿番号: [85676 / 196466]
この日本人の起源に関する「混血説」を唱えたエルヴィン・ベルツを紹介しておきたい。明治初期に医学を教えたベルツは、アイヌ人が北部日本を中心に分布した先住民族であるとしながら、アイヌ人と沖縄人の共通性も指摘している。

ベルツが指摘したアイヌ沖縄同系論は最近のDNA分析でも実証されつつあり、斉藤成也はアイヌ沖縄同系論を支持しつつ、遅くとも縄文時代が始まった1万年以上前には大陸と縄文人としての日本列島集団との間に遺伝的な分化が始まり、縄文時代が終わる3000年前頃には、北海道集団は本州以南の集団と遺伝的に少しずつ離れていく。

そして、弥生時代の朝鮮半島あるいは中国からの渡来人による遺伝子流入によって、北海道と本州以南の集団の遺伝的近縁性が減少し、沖縄を中心とする日本列島南方集団が遺伝的に分化する。

日本列島本土では弥生時代から奈良時代までは朝鮮半島南部を含む周辺集団と混血しながら、平安時代以後は大規模な混血を経ず、今日に至っているとの見方を示している。

おそらく、神宿る森と共生した縄文人は渡来人の圧倒的なパワーに屈しながらもその信仰を鎮守の森にそっと隠したのだろう。また、融合できなかった一部の民は熊野や四国、九州南部、そして東北の山奥へと逃げ込んでいった。アイヌ人と沖縄人は日本列島の周縁にあたることからその影響を逃れた。

渡来人に次いで、後に仏教、さらにはキリスト教をも受け入れた寛容性は縄文の伝統が生きていた証だったのかもしれない。縄文人は負けながらもその信仰を八百万の神々として弥生的な神道に植え付けていく。どうやら、太古から続く主体的な伝承者としての縄文末裔一族のネットワークも今なお存在しているようだ。

この負けて勝つ縄文人を支え続けてきた八百万の神々は、自らも国家的な死に直面しながらも、日本人の根っ子に生き続け、敗戦後の日本を救うことになる。
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