なにげに産経抄
投稿者: digital21604dvdr 投稿日時: 2005/06/16 20:17 投稿番号: [84399 / 196466]
ロシアの古都・サンクトペテルブルクはモスクワから七百キロ近く離れている。東京−広島間にあたるこの地で挙行されたトヨタ自動車の工場起工式に多忙なプーチン大統領が飛んできた。
▼いやあ、さすがはトヨタ、これで日露友好も促進される、ともろ手をあげたいところだがちょっと気になる故事をご紹介したい。かの地の要人から、かつて最大級の厚遇を受けた日本人をご存じだろうか。
▼松岡洋右外相のことだ。昭和十六年四月、日ソ中立条約の締結を終えた外相をスターリンが駅頭で見送ったが、これは前例のないことだった。「ヨーロッパの問題は日本とソビエトが協力すれば自然に解決できる」と、スターリンは誰にも聞こえるくらい大きな声で松岡外相に言った(ヘンリー・キッシンジャー著「外交」より)。
▼条約締結で日本が対米開戦に踏み切ると確信したソ連は、二正面作戦を回避し、対独戦に勝利することになる。だからといって、彼が日本に恩義を感じたわけではない。四年後には対日参戦し、北方領土を強奪。多数の将兵をシベリアに抑留した。松岡外相は戦後、A級戦犯として起訴されている。
▼大統領出張のウラに、北方領土という最大の懸案を棚上げし、日本企業から多額の投資を呼び込む突破口にしようとする意図があったのでは、と考えるのは悪意に過ぎるだろうか。「友人」森喜朗元首相に訪日時期を知らせて花を持たせる外交術もしたたかだ。
▼それにひきかえ、日本には国益に無頓着で歴史に無知な政治家が多すぎる。「(中国に)何回わびても限界があるとは思わない」と口走った羽田孜元首相。遺族会の総意とは違う「個人的見解」を示した古賀誠元幹事長…。プーチン大統領の爪のあかでも飲ませたい。
http://www.sankei.co.jp/news/column.htm
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