チベットは「独立志向を持つ地方軍閥」
投稿者: wof2000 投稿日時: 2005/04/26 22:50 投稿番号: [72007 / 196466]
なんか定期的に"チベット独立国説"が出てきますね。
20世紀初め、チベット地域は、清国の崩壊により、中華民国からの独立を試みましたが、国際社会からはほとんど無視されました。シムラ会議は、イギリスが、「中国の領有権を認めた上で、チベット人による自治」という線で妥協点を模索しますが、中国の同意を得られず、結局お流れ。チベットと同様に、中華民国からの独立を試みていたモンゴルは、チベットとの相互承認に踏み切りますが、結局、この時点での独立は断念します。つまり、チベットを独立国として承認した"国"は存在せず。"独立志向を持つ地方軍閥"の扱いです。
また「明確な領域」「恒久的住民」なども不明確でした。チベット亡命政府によると、チベットの範囲は、西蔵(チベット自治区)、青海省、さらには、雲南省や四川省の一部も含む広大な地域です。西蔵以外の地域には、他の地方軍閥が割拠していたので、チベット政府が、彼らの主張するチベット全体を統治していたとは言えず、彼らが主張するチベット民族全体も、その統治下にはあったとは言えません。
つまり、チベットは、モンテビデオ条約に示されている「国家の要件」を満たしてはいなかったのです(そもそもこれはモンテビデオ条約以前の話)。
なお「創建的効果説」「宣言的効果説」はそれぞれ、国家承認の効果についての説であり、「その国が独立国と言えるか否か」に関する説ではありません。また日本は、創建的効果説を採っていますので、日本政府にとってチベットは"国"ではありません。
中国政府の主張にも弱点はありますが、それでもチベット亡命政府の主張と比較すれば、かなりマシです。
これは メッセージ 71972 (nmwgip さん)への返信です.
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