日中関係

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「正しい歴史認識」…学問的見地と外交問題

投稿者: wof2000 投稿日時: 2005/04/24 20:06 投稿番号: [70610 / 196466]
日本に対して「正しい歴史認識」を求める中国の要求に対して、「では中国の歴史教科書はどうなんだ」というような反論がなされてますが、これは論点が違うんですよ。

すでに一度言いましたが、「文革や中越戦争の記述がない。それは歴史教科書としておかしいのではないか」・・・この意見自体は間違っていません。しかし、そのことが、いったい日本に何の関係があるんですか?ということ。

中国政府は、何も学問的な見地=真理探究者として、日本の歴史認識を非難しているわけではないでしょう。別に、万葉集を勅撰和歌集と書こうが、紫式部を女官と呼ぼうが、中国にとってはどうだっていいことです。あるいは、教科書の中で、女神が下半身を露出して踊ろうが、神武天皇が東征しようが、気にしないかもしれません。これらは、歴史研究という学問的見地から言えば「間違い」「歴史的事実とは言いがたい」といえるかもしれませんが、日中二国間の外交関係の観点から言えば、(「皇国史観」との批判はあるかもしれませんが)中国にはほとんど関係のないことです。

かつての日本が、自国を侵略し、戦争に破れ、「反省してます。もう二度とこんなことは繰り返しません」と謝罪した。その日本の反動勢力が「自分は悪くなかった。中国は嘘つきだ」なんて言いだしました。日本政府が、そのような反動思想に対して同調する様子をみせ、教科書を合格させてしまったから、中国は「正しい歴史認識」を求めているのです。これは、日中間の二者間の外交問題であり、学問的な問題ではありません。

だから、中国政府による「歴史認識」批判に対して、学問的な見地から中国の教科書の「歴史認識」を問うても、それは論点ずらしにしかなりません。

さらに言えば、学問的見地から歴史教科書を批判する泥仕合に発展するなら、アメリカの中等教育の教科書も、決して完全無欠とはいえないでしょうね。
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