一切を捨てつる覚悟
投稿者: apoxy7 投稿日時: 2005/04/14 12:37 投稿番号: [53409 / 196466]
石橋湛山
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Gaien/1794/tanzan3.html以上の諸理由により吾輩は、わが国が大日本主義を棄つることは、何らの不利益を我が国に醸さない。否ただに不利を醸さないのみならず、かえって大なる利益を、我に与うるものなるを断言する。朝鮮・台湾・樺太・満州という如き、わずかばかりの土地を棄つることにより広大なる支那の全土を我が友とし、進んで東洋の全体、否、世界の弱小国全体を我が道徳的支持者とすることは、いかばかりの利益であるか計りしれない。もしその時においてなお、米国が横暴であり、あるいは英国が驕慢であって、東洋の諸民族ないし世界の弱小国民を虐ぐるが如きことあらば、我が国は宜しくその虐げらるる者の盟主となって、英米をようちょうすべし。この場合においては、区々たる平常の軍備如きは問題でない。戦法の極意は人の和にある。驕慢なる1,2の国が、いかに大なる軍備を擁するとも、自由解放の世界盟主として、背後に東洋ないし全世界の心からの支持を有する我が国は、断じてその戦に破るることはない。もし我が国にして、今後戦争する機会があるとすれば、その戦争はまさにかくの如きものでなければならぬ。しかも我が国にしてこの覚悟で、一切の小欲を棄てて進むならば、おそらくはこの戦争至らずして、驕慢なる国は亡ぶるであろう。今回の太平洋会議は、実に我が国が、この大政策を試むべき、第一の舞台である。
これは メッセージ 53401 (kabu0721kun さん)への返信です.
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