「A級戦犯分祀」論について
投稿者: uyokujanaimon 投稿日時: 2004/12/05 14:35 投稿番号: [40229 / 196466]
「A級戦犯」については、我々日本国民として戦後30年近くたった段階で、罪人扱いをやめる「名誉回復」を民主的手続きに則って行ったのである。当時の日本の世論は今よりも左翼勢力が強かったせいで、戦前の軍国主義体制への批判や「侵略戦争」への反省の気持ちは、おそらくもっと強かったはずだが、言論の自由と民主主義制度をすでにきちっと確立していたので、様々な見解と認識の相違を認め合いながら、一つの国民合意として、いわゆる「A級戦犯」だけにすべての責任をなすりつけるようなことはやめる決定をした。
その瞬間、日本が経てきた歴史のすべての責任が日本国民全体にあると再解釈したわけだ。その点は何も天皇主義右翼が都合よく問題を拡散させたわけでもないし、左翼勢力も、そのほうが思想的に正しい歴史認識であると受けとめていたはずなのである。
つまり、「A級戦犯」への名誉回復は、政治的にも思想的にも、戦前体制と大東亜戦争の失敗・誤りを認め、新しい日本に完全に生まれ変わる画期となっていたわけだ。そういうわけでこの頃に、中曽根元首相なんかが「戦後政治の総決算」を唱えることとなった。
今、中国が「A級戦犯が合祀されている靖国神社への参拝反対」ということを、異常なまでに力を込めて、「対日カード」に使って外交問題化しているが、これは、以上のような戦後30年の歴史を無視し、その30年の日本国民の努力を愚弄する、まったくデタラメな言いがかりだということを、右翼も左翼も関係なしに、よくわかっておかないといけない。
これは メッセージ 37802 (uyokujanaimon さん)への返信です.
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