>答えてあげましょう。
投稿者: f3nasa 投稿日時: 2003/01/19 10:55 投稿番号: [27018 / 196466]
>『清国人』の定義を勘違いしていませんか?
>降伏文書調印時点では、
>外的自決権・国籍を選択する権利は必ずしも認められておらず、
>国民は領域に属します。
>つまり、国家間の合意により清国の領土と認められた領域に永住する人民は、
>民族とは無関係に『清国人』と解釈されます。
<渡部昇一著 かくて歴史は始まる 114 ページより引用開始>
日清講和条約の締結直後に、いわゆる三国干渉が始まったのであった。つまり、ロシア、ドイツ、フランスが日本に干渉し、日本が清から得た領土を返せと言い出したわけである。
もちろん、当時の日本には、そのような先進白人国からの圧力を跳ね返すだけの力はなく、しかたなく日本は関東州を清国に返したのであった。
ところがその舌の根も乾かないうちに、フランス、ドイツはシナから植民地をむしり取り、ロシアは日本が返した関東州を手に入れることとなり、この結果、満州は全部ロシアの領土になってしまったのである。
当時、満州でいかにロシア化が進んだかについては、『ラストエンペラー』という映画の原典になった名著『紫禁城の黄昏』の中で、著者レジナルド・フレミング・ジョンストンは、「もうそれは、(ロシアの領土であるトルキスタン、キルギスタンのように)満州スタンと言ってもいい状況であった」という主旨のことを書いている。
事実、イギリスのキリスト教の布教団体では当時、満州およびロシアを一括して一個の布教地域として指定している。このように第三者までが、満州はロシアの一部になったと認めていたのである。
余談になるが、この『紫禁城の黄昏』の著者ジョンストンは、”ラストエンペラー”宣統帝溥儀の先生であり、皇帝が最後まで信頼した人物でもあったから、この本は同時代人の証言として第一級のものだと言っても差し支えない。
映画『ラストエンペラー』によってこの本が脚光を浴びてくると、岩波文庫からも翻訳が出た。だが奇怪なことに、第一章から第十章まで、すなわち日露戦争以前の満州の状況に関する章は、”著者(ジョンストン)の主観的色彩が強い”として全部削られ、序文の一部も削除されている。
はたして、その部分が著書ジョンストンの主観かどうかは、それこそ主観の問題であり、それは読者が決めればいいことで、出版社や訳者が決める問題では有るまい。おそらく、その削除の方針から見て、翻訳者や出版社にとって、日本の読者に読ませるのは不都合という判断があったからだと推測されるが、このため岩波文庫版は、読むのに値しないものとなっている。
ついでに言っておけば、ジョンストンは帰国後、ロンドン大学教授、東方研究所極東部長になり、その学識は政治的立場に関係なく尊敬されていた。数多い彼の著作は、当時の極東状況研究の第一級の研究所である。
<引用終わり>
上の引用からも明らかですが、当時の極東状況の”実際”と大きく乖離した認識をベースに法律論議を繰り広げる T_Ohtaguro 氏の『答えてあげましょう』は、形而上学的に大きな欠陥を抱えており、公平かつ適正な歴史認識を求める方々にとり些かの傾聴にも値しないものとなっているのかが判ります。
>降伏文書調印時点では、
>外的自決権・国籍を選択する権利は必ずしも認められておらず、
>国民は領域に属します。
>つまり、国家間の合意により清国の領土と認められた領域に永住する人民は、
>民族とは無関係に『清国人』と解釈されます。
<渡部昇一著 かくて歴史は始まる 114 ページより引用開始>
日清講和条約の締結直後に、いわゆる三国干渉が始まったのであった。つまり、ロシア、ドイツ、フランスが日本に干渉し、日本が清から得た領土を返せと言い出したわけである。
もちろん、当時の日本には、そのような先進白人国からの圧力を跳ね返すだけの力はなく、しかたなく日本は関東州を清国に返したのであった。
ところがその舌の根も乾かないうちに、フランス、ドイツはシナから植民地をむしり取り、ロシアは日本が返した関東州を手に入れることとなり、この結果、満州は全部ロシアの領土になってしまったのである。
当時、満州でいかにロシア化が進んだかについては、『ラストエンペラー』という映画の原典になった名著『紫禁城の黄昏』の中で、著者レジナルド・フレミング・ジョンストンは、「もうそれは、(ロシアの領土であるトルキスタン、キルギスタンのように)満州スタンと言ってもいい状況であった」という主旨のことを書いている。
事実、イギリスのキリスト教の布教団体では当時、満州およびロシアを一括して一個の布教地域として指定している。このように第三者までが、満州はロシアの一部になったと認めていたのである。
余談になるが、この『紫禁城の黄昏』の著者ジョンストンは、”ラストエンペラー”宣統帝溥儀の先生であり、皇帝が最後まで信頼した人物でもあったから、この本は同時代人の証言として第一級のものだと言っても差し支えない。
映画『ラストエンペラー』によってこの本が脚光を浴びてくると、岩波文庫からも翻訳が出た。だが奇怪なことに、第一章から第十章まで、すなわち日露戦争以前の満州の状況に関する章は、”著者(ジョンストン)の主観的色彩が強い”として全部削られ、序文の一部も削除されている。
はたして、その部分が著書ジョンストンの主観かどうかは、それこそ主観の問題であり、それは読者が決めればいいことで、出版社や訳者が決める問題では有るまい。おそらく、その削除の方針から見て、翻訳者や出版社にとって、日本の読者に読ませるのは不都合という判断があったからだと推測されるが、このため岩波文庫版は、読むのに値しないものとなっている。
ついでに言っておけば、ジョンストンは帰国後、ロンドン大学教授、東方研究所極東部長になり、その学識は政治的立場に関係なく尊敬されていた。数多い彼の著作は、当時の極東状況研究の第一級の研究所である。
<引用終わり>
上の引用からも明らかですが、当時の極東状況の”実際”と大きく乖離した認識をベースに法律論議を繰り広げる T_Ohtaguro 氏の『答えてあげましょう』は、形而上学的に大きな欠陥を抱えており、公平かつ適正な歴史認識を求める方々にとり些かの傾聴にも値しないものとなっているのかが判ります。
これは メッセージ 27015 (T_Ohtaguro さん)への返信です.
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