中国、汚職高官を処刑
投稿者: ijnna 投稿日時: 2002/06/24 10:41 投稿番号: [25068 / 196466]
全人代で反汚職闘争に焦点
伊藤力司
中国の全国人民代表大会(全人代)は三月五日から十五日まで開かれ、朱鎔基首相は政府活動報告で「戦略的な経済構造改革の加速による国際競争力の強化」を今年の政策課題とし、沿海部と内陸部の格差是正を目指す「西部大開発」を提起した。しかし、国民の最大の関心は首相が「大衆の期待からかけ離れている」と認めた汚職対策の行方である。「一罰百戒」を狙って、巨額収賄の元江西省副省長が全人代期間中に処刑されたが、摘発を逃れた高官がまだいるという疑いも、国民の間に根強い。
次官級は建国以来初めて
処刑された胡長清・元副省長は、一九九四年から九九年にかけて国務院(政府)宗教事務局副局長と江西省副省長を歴任している間に、職権を利用して便宜を図った謝礼として、八十七回にわたり総額五百四十四万元(約七千万円)を収賄、死刑判決を受けていた。首相が全人代で汚職追放に熱弁を振るった二日後、最高人民法院(最高裁)は上告を棄却、その翌日(八日)、江西省南昌市で処刑された。
処刑のニュースは国営マスコミで大々的に報じられ、二人の看守に挟まれて刑場に向かう胡死刑囚の姿がテレビで繰り返し放映された。中国では毎年、世界で最も多い死刑執行が記録されているが、中央省庁次官級の人物が処刑されたのは建国以来初めて。汚職に不満を募らせている国民の怒りを鎮め、他の幹部に対する見せしめとしてこの時期に処刑を実行し、マスコミで宣伝したものとみられる。
全人代で行われた最高人民検察院の報告によると、昨年摘発した汚職件数は三万八千三百八十二件で前年比九・四パーセント増。五万元(約六十五万円)以上の収賄は同四○パーセント増の七千七百二十五件、十万元(約百三十万円)以上の公金横領は同三五パーセント増の五千二百四十四件に上った。
全人代の代議員が述べたように、中国の汚職は国民党政権時代と変わらなくなったようだ。五十年前、毛沢東に率いられた共産党は、汚職で国民の信頼を失った国民党を破り、政権を握った。共産党の清廉なイメージは腐敗した国民党と対照的だった。
朱首相はアモイ事件の究明主張
高官処刑が報じられてもまだすっきりしないのは、賈慶林・北京市党委書記(党政治局員)の妻が関与したとされる、福建省アモイ市の大規模密輸汚職事件がうやむやになっているからである。江沢民主席の腹心である賈慶林氏は、前任者の陳希同元北京市党委書記が汚職事件で失脚(懲役十六年が確定)した後、福建省から北京の最高責任者に呼び戻された。アモイ密輸事件の捜査はまだ決着していないが、中央マスコミは早くも賈氏の妻が事件と無関係だとの線を打ち出し、全人代でもこの事件は論議に上らなかった。
北京からの一部報道によると、最高指導部の政治局常務委員七人のうち江沢民、李鵬、李瑞環の三氏は、事件捜査が賈氏周辺に及ぶのに反対し、朱鎔基、胡錦濤、尉健行の三氏は徹底究明を主張、李嵐清氏が沈黙を守ったという。党中央の政治権力で手心が加えられたとなれば、深刻な余波を残したことになる。
伊藤力司
中国の全国人民代表大会(全人代)は三月五日から十五日まで開かれ、朱鎔基首相は政府活動報告で「戦略的な経済構造改革の加速による国際競争力の強化」を今年の政策課題とし、沿海部と内陸部の格差是正を目指す「西部大開発」を提起した。しかし、国民の最大の関心は首相が「大衆の期待からかけ離れている」と認めた汚職対策の行方である。「一罰百戒」を狙って、巨額収賄の元江西省副省長が全人代期間中に処刑されたが、摘発を逃れた高官がまだいるという疑いも、国民の間に根強い。
次官級は建国以来初めて
処刑された胡長清・元副省長は、一九九四年から九九年にかけて国務院(政府)宗教事務局副局長と江西省副省長を歴任している間に、職権を利用して便宜を図った謝礼として、八十七回にわたり総額五百四十四万元(約七千万円)を収賄、死刑判決を受けていた。首相が全人代で汚職追放に熱弁を振るった二日後、最高人民法院(最高裁)は上告を棄却、その翌日(八日)、江西省南昌市で処刑された。
処刑のニュースは国営マスコミで大々的に報じられ、二人の看守に挟まれて刑場に向かう胡死刑囚の姿がテレビで繰り返し放映された。中国では毎年、世界で最も多い死刑執行が記録されているが、中央省庁次官級の人物が処刑されたのは建国以来初めて。汚職に不満を募らせている国民の怒りを鎮め、他の幹部に対する見せしめとしてこの時期に処刑を実行し、マスコミで宣伝したものとみられる。
全人代で行われた最高人民検察院の報告によると、昨年摘発した汚職件数は三万八千三百八十二件で前年比九・四パーセント増。五万元(約六十五万円)以上の収賄は同四○パーセント増の七千七百二十五件、十万元(約百三十万円)以上の公金横領は同三五パーセント増の五千二百四十四件に上った。
全人代の代議員が述べたように、中国の汚職は国民党政権時代と変わらなくなったようだ。五十年前、毛沢東に率いられた共産党は、汚職で国民の信頼を失った国民党を破り、政権を握った。共産党の清廉なイメージは腐敗した国民党と対照的だった。
朱首相はアモイ事件の究明主張
高官処刑が報じられてもまだすっきりしないのは、賈慶林・北京市党委書記(党政治局員)の妻が関与したとされる、福建省アモイ市の大規模密輸汚職事件がうやむやになっているからである。江沢民主席の腹心である賈慶林氏は、前任者の陳希同元北京市党委書記が汚職事件で失脚(懲役十六年が確定)した後、福建省から北京の最高責任者に呼び戻された。アモイ密輸事件の捜査はまだ決着していないが、中央マスコミは早くも賈氏の妻が事件と無関係だとの線を打ち出し、全人代でもこの事件は論議に上らなかった。
北京からの一部報道によると、最高指導部の政治局常務委員七人のうち江沢民、李鵬、李瑞環の三氏は、事件捜査が賈氏周辺に及ぶのに反対し、朱鎔基、胡錦濤、尉健行の三氏は徹底究明を主張、李嵐清氏が沈黙を守ったという。党中央の政治権力で手心が加えられたとなれば、深刻な余波を残したことになる。
これは メッセージ 25067 (ijnna さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1143582/ffccf4x78_1/25068.html