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ボケ爺さん

投稿者: nita2 投稿日時: 2002/03/31 21:28 投稿番号: [22098 / 196466]
死んだのかと思ってたぞ。玉ねぎ食って。

まっ、どうせ老い先は長くは無いだろうが、元気で何よりだ。

さて、冥土の土産にちょいと解説してあげよう。

三島にとって死は自己の芸術のクライマックスなんだよ。

「正に刀を腹へ突き立てた瞬間、日輪は瞼の裏に赫奕と昇った」って奔馬の

最後のシーンがあんでしょ、あれが三島文学のクライマックス。

でもね、三島にはもう一つやらなければいけない事があっあたんだ。

それはね、戦争に乗り遅れた自分の死に様を演出することだったんだ。

なぜかと言えば、葉隠が大きなことを言っても本当には死ねないと侮っている

芸術の世界を、自らの行動で埋めなければ彼の芸術は所詮、絵空事で完成しな

いという観念に囚われてしまってたからなんだ。

つまりね、自らの芸術の完成の為に、三島は武人として腹を切る自分を演出し

て果てた訳。

さて、三島最後の戯曲「椿説弓張月」の上演に寄せて三島はこう書いている。

「英雄為朝はつねに挫折し、つねに決戦の機を逸し、つねに死へ、枯忠
  への回帰に心を誘はれる。彼がのぞんだ平家討伐の花々しい合戦の機
  会は、つひに彼を訪れないのである」
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