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中国陸軍の不思議

投稿者: ryu_inakuma 投稿日時: 2002/03/10 03:35 投稿番号: [21638 / 196466]
●中国陸軍の不思議な構造
むしろ、筆者が最高権力者に「なってみて」いちばんショックだったことは、軍隊全体を完全に指揮できない、という信じがたい現実である。軍内の有力者(各軍区の高級幹部やその経験者)の顔色を伺う必要がある、という人民解放軍の情けない実態には、ほとほと参った。できれば、ほかの国の指導者になりたいと思ったほどだ。

中国人民解放軍という軍隊は、ソ連の赤軍や日本の自衛隊、アメリカの軍隊などとはまったく構造が異なる。とくにひどいのは陸軍で、およそ、まともな国家、まともな軍隊とは言いがたい。

陸上自衛隊の場合、その制服組のトップは陸上幕僚長(陸幕長)である。陸幕長は、海上幕僚長、航空幕僚長とともに統合幕僚会議のメンバーであるが、統合幕僚会議議長はこの3人とは別にいる。もちろん、その上には防衛庁長官がいて、さらにその上に行政の最高権力者である内閣総理大臣がいる。つまり、日本の陸上自衛隊の士官が「上」を見上げると、下から順に、「陸幕長ー統幕議長ー防衛庁長官ー総理大臣」となる(途中の補佐的なポストなど一部は省略。以下同)。

アメリカ陸軍の場合は、下から順に「陸軍長官ー統合参謀本部議長ー国防長官ー大統領」である。

ところが、中国軍の場合、陸軍長官にあたるポストが存在しない。たとえば広東省(広州軍区内)の基地に配置された士官が「上」を見上げると、「広州軍区司令員(司令官)ー総参謀長ー中国共産党中央軍事委員会主任(慣例上、国家軍事委主任を兼務)」となる(総参謀長を長とする総参謀部は、作戦上の指揮権は持つが、人事権は、それと並立する総政治部が握っているとされる)。

自衛隊は陸・海・空の3軍種、米軍は陸軍、海軍、海兵隊、空軍の4軍種(海兵隊は海軍長官傘下の地上軍)から成っており、また、ソ連軍は陸軍、海軍、空軍、防空軍、戦略ロケット(ミサイル)軍の5軍種から成っていた。中国の軍種は、陸軍、海軍、空軍、第二砲兵隊(戦略ミサイル軍)の4つであると言われているが、これは表向きのことにすぎない。なぜなら、本来陸軍の一軍区の司令員(司令官)にすぎない幹部の地位が、海軍司令員など他の軍種の司令員と対等だからである。したがって、中国の軍種は、

蘭州軍区
北京軍区
済南軍区
成都軍区
広州軍区
南京軍区*
瀋陽軍区
海軍
空軍
第二砲兵


の10軍種とみなすことができる(*註:「南京軍区」は、1995年に台湾独立阻止の姿勢をより鮮明に示すために「南京戦区」に改称したという報道がある)。

そんなばかな、という声が専門家筋から聞こえてきそうである。軍区の違いは、軍種の違いではない、同じ陸軍なのだから、という批判は予測できる。
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