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「周禮(しゅうらい)のこと・・・

投稿者: nihao_aq_jp 投稿日時: 2008/09/26 01:20 投稿番号: [172894 / 196466]
>まず十三経の一つの「周礼」は、・・・・<

もう30年以上の昔、私がまだ学生だった頃、「周禮」を読んだのです。
もちろん、読んだと言うより「かじった」と言うのが正しい。
それでも春官・大宗伯あたりから読み始めて、その読書会は一年半ぐらい続いたでしょうか。

鄭玄(じょうげん)の注、賈公彦の疏。全部、丁寧に丁寧に読み進んだのです。

「周禮」と云う書物には一体何が書かれているのか?
簡単に言えば、周王朝の時代の制度・秩序が詳細に説明してあるのです。
「なるほど、当時、古代の人々はこの様に考えたのか」「社会の制度はこの様に営まれていたのか」・・とか、想像するなら楽しくもある。

だが、読んでいるうちに、やがて気がつく。
「周禮に書かれているような、こんな社会は、この世の中に本当に存在したのだろうか?」
何故、そう思えるか?
「周禮」に書かれている制度や秩序があまりにも緻密で、完璧なのだ。

誰が考えても、現実に、周王朝の時代の社会、制度、秩序がその様に、完璧に営まれていたはずはないのだ。
つまり、人の頭の中だけに渦巻く空想世界だからこそ、その様な完璧な制度や秩序が成り立つわけだ。

「克己復禮」
孔子さまは周の時代、つまり「周禮」の世界を理想として追い求めた。
それが現実ではないから、その空想的完璧の世界をスローガンとして掲げ、努力目標として提唱できたのだ。

30年以上も昔、あの当時、中国は革命の時代で、中国の巷(ちまた)には「マルクス主義」「毛沢東思想」の革命的書物が氾濫していた。
五千年後、誰かがこれらの書物を発見して、歴史的資料として研究するなら、大昔の20世紀の時代、中国には素晴らしい理想的な社会が存在したらしい・・と錯覚するに違いない。

たとえ書物が古典となって残ったにしても、この世の中にそんな理想郷は実在しなかったのだ。
私は「周禮」を読みながら思ったものだ。
あの時代、「為人民服務」が一番のスローガン(口号)だった。
「人民の為に・・」なんて、13億人民の誰1人として、そんなこと考えていなかったからこそ、人民は無理やり努力して、これを実践せねばならず、それ故にこそ毛主席はこれをスローガンとして提唱することができたのだ。

孔子さまは、現実には存在しなかった「周禮」の理想世界を追い求めたが、それは孔子さまの時代がハチャメチャの乱世だったからこそ可能であった。

さて、21世紀の現実は・・?
「マルクス主義」「毛沢東思想」「訒小平理論」、それに何やら「三個の・・」とか、
これらは三千年の昔の「周禮」と何処がどう違うだろう?・・・その理想は、この世に実現したのか?
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