Re: 20年後5
投稿者: chimryuuban 投稿日時: 2008/05/16 23:24 投稿番号: [163318 / 196466]
>結局、日本で一番地価が高く、潤っていて、今後も潤い続けるのは、京都や奈良などの、日本が誇る観光都市というオチになった。日本が最後まで守り抜くことのできた価値創造装置は、日本の古都やアニメの萌え文化など、文化に深く根ざしたものでしかなかったわけであるが、それだけでは、かつての日本の生活水準はとうてい維持できないし、少子高齢化で、金食い虫になった社会を養っていくことはできない。
そして、円安を背景に、日本の切り売りが始まった。いまや、日本の価値ある土地や建物で、英語圏や中国語圏の人間に所有されていることは珍しくもなくなった。風光明媚な土地に立つ別荘のうち、英語圏や中国語圏の金持ちの所有物のものも珍しくない。円安によって、彼らにとって安い買い物になったからだ。また、あちこちの高級ホテルや格式と伝統のある日本の古い旅館に泊まる客も英語圏か中国語圏の金持ちが多くなった。
広く、美しく、日当たりが良く、便利で、快適な土地、建物、そして、おいしい食材やレストランの客の多くは、英語圏と中国語圏からの旅行者でにぎわうようになった。日本人は、日本旅行をする金さえ無い人が増えていった。
いまや、老朽化し、赤さび色の水の出る水道、割れた窓ガラスを色あせたガムテープで補修した、狭くて日当たりの悪い部屋で、買い物に行く金もなく、旅行する金もなく、長時間労働で疲弊した体を、昼間でも薄暗い部屋で、ネットにあふれる無料の娯楽コンテンツで癒すだけの休日を送っている日本人は多い。彼らの主な娯楽は、すばらしい進化を遂げたはてなブックマークで脊髄反射的なコメントをつけることである。
そして、そんな暮らしの中で、ネットを検索する子供たちは、過去の日本を写した動画を見て、疑問を持つ。なぜこの世界は、こうなってしまったのだろうと。なぜ、世界は腐食してしまったのだろうかと。
そして、各種の保険などの金融サービスも、世界市場から調達される圧倒的に優秀な人材によってマネージメントされる英語圏の会社にとって代わられていった。日本の貧しい人たち向けの、安いだけが取り柄の、量産品を売る無人店舗は、外資系の優秀な人材チームで構成される会社によって運営されていた。単純労働は機械とソフトウェアシステムで置き換えられ、その高度な機械とソフトウェアシステムは、英語圏の知識労働者によって開発され、カスタマイズされ、オペレーションされていた。
そして、彼らのように英語を流ちょうに話せない日本人は、下っ端として、こき使われていた。愛妻家の白人の上司が、日本人の何十倍もの高給をもらい、欧米流の長期休暇を取って家族サービスをしている間、下っ端の日本人は、ろくに休みもとらず、必死で働いていた。そうしないと、簡単に首を切られるからだ。
結局、上位の意志決定は、英語圏にある本社と、本社から派遣された英語圏の知識労働者によってなされてしまう。言語の壁で、その経済圏の中枢に入っていけない日本人は、低い「身分」に押しやられるしかなかったのである。
いまや、言語の壁による兵糧攻めで、2百年前の帝国主義の時代に植民地化を免れた日本の幸運までが、ついに尽きてしまったかのようだ。>
そして、円安を背景に、日本の切り売りが始まった。いまや、日本の価値ある土地や建物で、英語圏や中国語圏の人間に所有されていることは珍しくもなくなった。風光明媚な土地に立つ別荘のうち、英語圏や中国語圏の金持ちの所有物のものも珍しくない。円安によって、彼らにとって安い買い物になったからだ。また、あちこちの高級ホテルや格式と伝統のある日本の古い旅館に泊まる客も英語圏か中国語圏の金持ちが多くなった。
広く、美しく、日当たりが良く、便利で、快適な土地、建物、そして、おいしい食材やレストランの客の多くは、英語圏と中国語圏からの旅行者でにぎわうようになった。日本人は、日本旅行をする金さえ無い人が増えていった。
いまや、老朽化し、赤さび色の水の出る水道、割れた窓ガラスを色あせたガムテープで補修した、狭くて日当たりの悪い部屋で、買い物に行く金もなく、旅行する金もなく、長時間労働で疲弊した体を、昼間でも薄暗い部屋で、ネットにあふれる無料の娯楽コンテンツで癒すだけの休日を送っている日本人は多い。彼らの主な娯楽は、すばらしい進化を遂げたはてなブックマークで脊髄反射的なコメントをつけることである。
そして、そんな暮らしの中で、ネットを検索する子供たちは、過去の日本を写した動画を見て、疑問を持つ。なぜこの世界は、こうなってしまったのだろうと。なぜ、世界は腐食してしまったのだろうかと。
そして、各種の保険などの金融サービスも、世界市場から調達される圧倒的に優秀な人材によってマネージメントされる英語圏の会社にとって代わられていった。日本の貧しい人たち向けの、安いだけが取り柄の、量産品を売る無人店舗は、外資系の優秀な人材チームで構成される会社によって運営されていた。単純労働は機械とソフトウェアシステムで置き換えられ、その高度な機械とソフトウェアシステムは、英語圏の知識労働者によって開発され、カスタマイズされ、オペレーションされていた。
そして、彼らのように英語を流ちょうに話せない日本人は、下っ端として、こき使われていた。愛妻家の白人の上司が、日本人の何十倍もの高給をもらい、欧米流の長期休暇を取って家族サービスをしている間、下っ端の日本人は、ろくに休みもとらず、必死で働いていた。そうしないと、簡単に首を切られるからだ。
結局、上位の意志決定は、英語圏にある本社と、本社から派遣された英語圏の知識労働者によってなされてしまう。言語の壁で、その経済圏の中枢に入っていけない日本人は、低い「身分」に押しやられるしかなかったのである。
いまや、言語の壁による兵糧攻めで、2百年前の帝国主義の時代に植民地化を免れた日本の幸運までが、ついに尽きてしまったかのようだ。>
これは メッセージ 163317 (chimryuuban さん)への返信です.
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