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※※鹿鳴・・・

投稿者: nihao_aq_jp 投稿日時: 2007/12/05 13:26 投稿番号: [149308 / 196466]
11月19・20日のこと、孔子さまの故郷・・曲阜では「闕里賓舎」と云うホテルに2泊した。
このホテル、高層のビルではなく、落ち着いた雰囲気のホテルなんだが4☆ではなく、3☆。
洋食のレストランがない・・多分、それが難点なのだろう。

何より、ホテルの場所がよろしい。孔府・孔廟のお隣だから、曲阜の街を観光するには大変便利だ。
曲阜を観光した人の多くは、このホテルに泊まったことだろう。

さて、その「闕里賓舎」の正面玄関から入って左側のところに「鹿鳴」の詩があった。
「鹿鳴」の詩を石に刻み、文字には金箔が貼ってある。
「鹿鳴」は詩経・小雅にある。

「※※鹿鳴   食野之苹
   我有嘉賓   鼓瑟吹笙・・・」   (※・・口扁に幼)
(ぃようぃよう   るーみぃん   すぃーぃえずぴ〜ん
    ぅおう   ぃよう   ちゃーぴん   ぐーすぅ   つぅいすぇん・・)

この詩を読み、口の中で低い声で朗誦してみた。私の先生がそうであったように、頭を左右に揺らしながら、ゆっくりゆっくり・・。
この詩について習ったのは、もう三十年ぐらい昔のことだから、忘れてしまって読めない字も幾つかあったけれど、それでも何とか最後まで読めた。

ふっと、後ろを振り向いたらホテルの従業員の小姐が私の姿を眺めていて、目が合って、彼女はにっこり笑った。
その笑いの意味は・・「この詩が解るんですね・・」
そして私もにっこり笑った。その意味は・・「ええ、そうなんですよ、すてきですよね・・」

詩経の詩を読むと、何か、そこに孔子さまと共通点ができたようで嬉しい気がする。
何故なら、孔子さまも、昔、確かにこの「鹿鳴」の詩を読んだに違いないのだ。孔子さまがどんな言葉で、どんな発音で朗誦したかは分からないが、孔子さまが詩経の詩を朗誦する時、そこで心の中に映る景色は恐らく私と同じだったことだろう。

遥々(はるばる)曲阜までやって来て、詩を朗誦しながら、孔子さまと同じ景色を思い浮かべているのだ。
そう思うだけで、それはそれは、もう、それだけで幸せな気分でした。
「この詩が解るんですね・・」・・それは解る人だけに理解できる大きな大きな財産だと思える。
曲阜の街で、その財産の大きさを実感しましたよ。

今の実感、30年前、詩経を少しでもお勉強していてよかったなあ・・
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