大前 研一氏の記事を紹介:四
投稿者: jm_s1960 投稿日時: 2007/11/16 16:02 投稿番号: [148323 / 196466]
【核のターゲット日本こそ議論に絡め】
日本の認識はともかく、6カ国協議では「生存者はいない」という前提で進めている。だから日本のことは脇に置いたまま、北朝鮮の核問題はどんどん進展していく。これはきわめて憂慮すべき事態だ。国民も政治家もあずかり知らぬ間に、核問題が日本にとって不利な状況になりつつあるからだ。
まず、現在の核問題はどうなっているのかを理解しよう。
米国が目的としているのは、核の無能力化だ。だが、一口に「無能力化」といっても、北朝鮮側の「無能力化」の内容は評価できるものではない。原子炉や再処理施設などの稼働を停止することでとどまっているからだ。既につくってあるプルトニウム爆弾(3発くらいあるといわれている)を捨てるという話にはなっていない。
北朝鮮のミサイルについては「核とは関係ない」と見なされている。また、北朝鮮は今になって「ウラン濃縮はしたこともないし、そういう施設はない」と言い始めている。パキスタンの協力の下にウラン濃縮をやっていたか、あるいはやろうとしていた時代があったことは間違いない。しかし、それはなかった、と言っているのだ。
このことは何を示すのだろうか?
現在、北朝鮮はプルトニウム爆弾とミサイルを持っているので、そのミサイルに核を搭載することもできるだろう。となると、その標的はどこか。同じ共産圏であるロシアや中国には飛ばさないだろう。かといって、米国には届かない。お隣の韓国は、いまや北朝鮮にとって最大の援助国だ。となればターゲットとして残るのは日本、ということになる。
つまり、北朝鮮の核問題をもっとも深刻に考えないといけないのは、実は日本なのだ。だから日本は拉致問題ばかりではなく、「ミサイルの開発を中止しろ」「既に持っている核爆弾を捨てるか取り上げる」ということを積極的に言わなくてはいけない。それなのに、その議論に日本は絡んでいないのだ。拉致問題が大前提と言っている限り、日本はこの問題を議論する段階に進めない。安全保障上の大問題である。
これは メッセージ 148322 (jm_s1960 さん)への返信です.
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