日中関係

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チャンコロになりやがって・・

投稿者: nihao_aq_jp 投稿日時: 2007/10/27 23:20 投稿番号: [147559 / 196466]
台湾の台中市からバスに乗って東の方へ1時間ぐらい走ると、山間にkottukanと云う部落がある。ここは温泉地だから日本からの観光客も多い。
kottukanは台湾原住民の部落。
台湾人のKa先生に連れられて、私がこの部落を訪れたのは前世紀90年代のことだった。

それより2年ぐらい前、kottukanから2人のおばちゃんが東京に来て、私のところに1週間か10日ぐらい泊まった。
その時は、その2人のおばちゃんを訪ねて行ったのだ。
夜は温泉地のホテルで宴会だった。2人のおばちゃんは言うまでもなく、Ka先生のお友達のTさんとその息子、それにもう1人の台湾人の女性。
Ka先生は原住民のことを「山の人」と呼んでいた。昔からそう呼んでいるのだろう。

10人ぐらいがテーブルを囲み、にぎやかにおしゃべりが始まった。
それはそれは、面白い宴会だった。テーブルの上には4つの言葉が飛び交った。山の言葉、日本語、台湾語、それに国語(北京語)。
おばちゃんたちは話す。
「Nihao先生、先生のお家から駅まで歩く途中、あの角の家の庭には1本の木があって、今頃、ちょうど白い花が咲いていましたねえ・・」などと。
そして、そのことを皆が知っているのだ。恐らく、おばちゃんたちは東京のこと、私のことを皆に何回も何回も話して聞かせたのに違いない。

山の人の感覚は、本当に、我々が想像できないぐらい純朴で鋭敏。何を見ても、何を話しても興味津々でそれを喜ぶ。

Tさんの家系は、昔、この辺りの原住民部落の「頭目(とうもく)・・(酋長とでも訳すか、Ka先生はそう呼んでいる)」だったそうで、この部落の長老。
息子さんは師範大学を卒業して学校の先生なのだが、この9月から故郷の部落に赴任することになったとのこと。
私は、原住民の教育環境についていろいろ訊ねた。山の言葉は学校で教えるのか?   子供たちは山の言葉がちゃんと話せるのか?・・とか。

Tさんにしてみれば、息子が家の近くに学校の先生として赴任してくるのだから嬉しいに違いなかろうが、そんな話をしている最中、Tさんがいきなり言い放った。
「すっかり、チャンコロになりやがって・・」と。

息子を評してそう言ったのだった。「中国人みたいになってしまって・・」と不満を吐露したのだった。
私もKa先生も、その言葉の激しさに思わずビックリしてしまった。
Ka先生は苦笑しながら「チャンコロだなんて、今では日本人だってそんな言葉は使わないんだよ。それに厳密に言うなら、私だってチャンコロなんだよ」と言うけれど、山の人のTさんは全然気にしない。

私は感動して、思わず叫んだ・・「よく言った、説得好、その気概は素晴らしい、有志気・・」
そして嬉しかった。
原住民としての気概、部族の誇り、台湾の中の中国文化に溶かされないと云う決意、それがこの「チャンコロになりやがって・・」の言葉の中に込められていたのだ。

台湾人は自らを台湾人と呼び、中国人ではないと言う。
台湾は台湾の個性を主張しているのだ。そうであるなら、台湾人もまた、原住民の部族としての個性を尊重しなければならないのだ。
しかし、台湾では長年の間、原住民に対して中国教育が施され、中国への同化が強いられてきた。

Tさんの、息子に対する不満。中国的になった息子にTさんは腹が立ったのだろう。
私もまたTさんに同調して、彼の息子にガンガン言ってやった。
「そうだ、そうだ、中国人になってはいけない。部族の誇りを大切にして、中国なんかに溶かされてはいけない。」

その当時、日本のアイヌ族ではアイヌ語を喋る最後の老人が死亡したと聞いていたから、「チャンコロになりやがって・・」の一言は少数民族の怒りの爆発と感じられた。
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