日中間に不足するのは相互理解
投稿者: drianham 投稿日時: 2006/04/22 18:55 投稿番号: [113540 / 196466]
日中間に不足するのは正しい相互理解
事例1:
中国人の中には、「日本の中学生の大半が扶桑社歴史教科書を使用している」と思っている人もいます。実際には採択率は1%以下のようですが。この話は以前に取り上げました。さて、今日紹介したいことは、なぜ中国人が漠然とそのような受け止め方をするのか、ということです。日本の教科書は複数の出版社が出版していますが、この事実を知らない中国人がいるという点に原因があるようです。日本の中学生全員が一律に扶桑社を使用していると思っている中国人も一部にはいます。だから彼らの不安は増大するようです。
私は一昨年、日本の正確な状況をネットを介して中国市民に伝える努力をしましたが、その際に次のような反論を受けました。「たとえ中学生のうち扶桑社を使用する生徒が0.04%で、絶対数が数百人であろうとも、その0.04%のエリート中学生が将来、日本を導くトップ層になるのだろう」。実際には必ずしもそうではないのですけどね。扶桑社を使用する中学生の中には「養護学校」の生徒も含まれているのですが。(養護学校に対する差別のためにこう言うのではないことはもちろんです)。そして、養護学校で採択したことについて、日本国内では「社会的弱者に対する・・」という批判の声も一部にあがったのはご承知のとおりです。ところが中国市民はそんな細かい事情までは知りません。
ここから我々が読み取るべきことは中国側の不安な心理であり、それを解く余地がまだあると思います。
(私は日中間の認識の差につき述べたまでです。扶桑社教科書自体に対する議論はご容赦ください)。
事例2:
昨年でしたか、長崎県五島市の商工会議所の一行が中国の「王直」の墓に詣でて、墓誌を建立し、地元中国人と交流活動したことが、意外な方向に発展してしまいました。「王直」とは明代の貿易商のようですが、中国ではその評価は定まっておらず、「漢奸」(裏切り者)と見る向きもあるようです。その王直の墓を日本人が詣でたという情報が広まったものですから、反日青年の反感を買いました。「日本人はわざと中国人の神経を逆撫でしているのだろう」という受け止め方をした人がいたためです。
実はその長崎県の一行は「王直」の末裔であり、いわば末裔が祖先の墓参に行った、と考えるほうが妥当だと思います。一行は地元に寄付もし、友好を願っていたようですが。
ここで指摘したいには中国のネット上では「商工会議所って何だ? 特定政治団体か?」という憶測が飛び交っていたことです。日本人なら商工会議所を特定的な政治目的を持った団体と考える人はいないでしょうが、日本の事情を知らない中国市民にはやはり不安が脳裏をよぎることもあるようです。それにつけても指摘したいことは、まだまだ相互理解が必要だということ。
なお、日本人一行が墓を詣でたという情報が広まったそもそものきっかけは、上海のとある民営新聞社の短い思わせぶりな記事にありました。改革開放後の民営新聞社は営利を追及し、それがこんな騒ぎにつながることもあるということです。責めるべきは反日青年ではない場合もある、ということです。
また、一概に「中国人のマスコミは・・」と捉えないでください。日本で発行されている中国語新聞の中で最も定評ある東京の「中文導報」はこの問題を追跡し、その上海の新聞社にインタビューをしました。私が受けた印象では、中文導報は上海の新聞に対して批判的な(あきれていた)ようです。
中国人はけして一様ではありませんし、在日中国人も本国人とはまた同じではありません。その辺の問題については、回をあらためて。
蛇足:私がレスを書かないことにご不満の向きもあるようで。私は日中間の情報提供、認識の違いの補正役を務めたく思います。中国には論争相手になりそうな青年はいます。中国語を学んで、彼らと直接論争してくださるようお願いします。
事例1:
中国人の中には、「日本の中学生の大半が扶桑社歴史教科書を使用している」と思っている人もいます。実際には採択率は1%以下のようですが。この話は以前に取り上げました。さて、今日紹介したいことは、なぜ中国人が漠然とそのような受け止め方をするのか、ということです。日本の教科書は複数の出版社が出版していますが、この事実を知らない中国人がいるという点に原因があるようです。日本の中学生全員が一律に扶桑社を使用していると思っている中国人も一部にはいます。だから彼らの不安は増大するようです。
私は一昨年、日本の正確な状況をネットを介して中国市民に伝える努力をしましたが、その際に次のような反論を受けました。「たとえ中学生のうち扶桑社を使用する生徒が0.04%で、絶対数が数百人であろうとも、その0.04%のエリート中学生が将来、日本を導くトップ層になるのだろう」。実際には必ずしもそうではないのですけどね。扶桑社を使用する中学生の中には「養護学校」の生徒も含まれているのですが。(養護学校に対する差別のためにこう言うのではないことはもちろんです)。そして、養護学校で採択したことについて、日本国内では「社会的弱者に対する・・」という批判の声も一部にあがったのはご承知のとおりです。ところが中国市民はそんな細かい事情までは知りません。
ここから我々が読み取るべきことは中国側の不安な心理であり、それを解く余地がまだあると思います。
(私は日中間の認識の差につき述べたまでです。扶桑社教科書自体に対する議論はご容赦ください)。
事例2:
昨年でしたか、長崎県五島市の商工会議所の一行が中国の「王直」の墓に詣でて、墓誌を建立し、地元中国人と交流活動したことが、意外な方向に発展してしまいました。「王直」とは明代の貿易商のようですが、中国ではその評価は定まっておらず、「漢奸」(裏切り者)と見る向きもあるようです。その王直の墓を日本人が詣でたという情報が広まったものですから、反日青年の反感を買いました。「日本人はわざと中国人の神経を逆撫でしているのだろう」という受け止め方をした人がいたためです。
実はその長崎県の一行は「王直」の末裔であり、いわば末裔が祖先の墓参に行った、と考えるほうが妥当だと思います。一行は地元に寄付もし、友好を願っていたようですが。
ここで指摘したいには中国のネット上では「商工会議所って何だ? 特定政治団体か?」という憶測が飛び交っていたことです。日本人なら商工会議所を特定的な政治目的を持った団体と考える人はいないでしょうが、日本の事情を知らない中国市民にはやはり不安が脳裏をよぎることもあるようです。それにつけても指摘したいことは、まだまだ相互理解が必要だということ。
なお、日本人一行が墓を詣でたという情報が広まったそもそものきっかけは、上海のとある民営新聞社の短い思わせぶりな記事にありました。改革開放後の民営新聞社は営利を追及し、それがこんな騒ぎにつながることもあるということです。責めるべきは反日青年ではない場合もある、ということです。
また、一概に「中国人のマスコミは・・」と捉えないでください。日本で発行されている中国語新聞の中で最も定評ある東京の「中文導報」はこの問題を追跡し、その上海の新聞社にインタビューをしました。私が受けた印象では、中文導報は上海の新聞に対して批判的な(あきれていた)ようです。
中国人はけして一様ではありませんし、在日中国人も本国人とはまた同じではありません。その辺の問題については、回をあらためて。
蛇足:私がレスを書かないことにご不満の向きもあるようで。私は日中間の情報提供、認識の違いの補正役を務めたく思います。中国には論争相手になりそうな青年はいます。中国語を学んで、彼らと直接論争してくださるようお願いします。
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