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>なぜ「キン」ではなくて「キム」なのか

投稿者: hwangdongyang2002 投稿日時: 2006/04/17 11:52 投稿番号: [112995 / 196466]
>今日のニュースによると、横田めぐみさんの夫は韓国人の「金英男」氏だそうですが、韓国語では「金」はなぜ「キン」ではなくて「キム」なのか。これらの疑問を中国語の広東方言と絡めて、次回にでも話しましょう。

藤堂明保編「学研漢和大字典」によると、
「金」は古代シナ語で隋唐代まで kιёm のような音で、
シナ北方で宋元明代に kiёn を経由して tsiёm になり、
大陸 pinyin で jin になっている。
(ё は e 180度を廻轉させた記号の代わり)

「金」の日本語音は、呉音で「コン(コム)」、漢音で「キン(キム)」とある。
昔の日本人が百濟経由で取り入れた「金」の音は komu で、遣唐使などが大陸から直輸入した音は kimu だった。
語末の mu が N と同化したのは鎌倉時代辺り。日本語の「ん」も単独で発音する場合は文末、歌などで[m]になります。

朝鮮語では「金」は人名の場合 kim で、「金属」の「金」は keum (平たい唇で発音する kum).
例えば地名の「金剛山」は keum-kang-san [kщmgang-san],「金曜日」は keum-'yo-'il^ [kщmjoil].

「金英男」は「金英南」とも書かれるようです。
「男」と「南」は古代シナ語で nёm であり、隋唐代に一時的に ndam のようになり、その後、nam に戻って、語末の m が n になって nan (nan2)になっている。
日本語の「男」の音読みは呉音で「ナン(ナム)」、漢音で「ダン(ダム)」なので、百濟経由で nam が namu として入り、唐から ndam が damu として日本語に入った。

「男女」は呉音で「なむにょ」namu-nyo>今では「なんにょ」nan-nyo.
漢音で「だむぢょ」damu-dyo>今では「だんじょ」dan-zyo [dandzjo](実際の発音は「ダンヂョ」).
朝鮮語で nam-nyeo,北京語で nan-nu¨.

「南」も朝鮮語で nam なので、「南朝鮮」は nam-co-seon [namdzjosΛn].

ベトナムの国名はシナ語で「越南」Yue4-Nan2 です。
これは日本語音読みで「ゑつなむ」wetu-namu,今の発音では「えつなん」etsu-naN.
「ベトナム」betonamu はベトナム語名 Vietnam から。
Vietnam は「越南」のベトナム語発音。
古代シナ語で「越」が h^ιuaet,「南」が nёm だったのがベトナムに入って viet と nam になった。
h^ は有声音の h.
ae は舌が前寄りで ε に近い a.

現代のシナ語でも、客家方言で「金」kim,「南」nam,廣東方言で「金」kam,「南」nam.

横田滋氏が「金正日」を「キン・ショウニチ」と呼んでいますが、「金正日」は呉音で「コム・シャウニチ」、漢音で「キム・セイジツ」ですから、「キン・ショウニチ」は呉音・漢音が混ざっています。
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