渡辺京二 「逝きし世の面影」
投稿者: bonbori_pretty 投稿日時: 2010/10/30 19:32 投稿番号: [13931 / 28555]
この本を読むといかに明治の日本人が外国人に関心を持ち、屈託なく開放的かつ友好的に接していたかがわかる。日本は欧米に追いつこうと坂を登っていった時代。相手の知識を吸収しなければならないから、自然とこちらも自分を開く。
現在の日本人は外国にまともに向き合わないといわれる。もはや外国と交流し学ぶ必要性を感じなくなっているのではないか。世論調査でも外国への関心が低下している。
テレビニュースは、国内事件のほかはカルガモやアザラシ、各地の風物詩ばかり。日本人の意識自体が閉鎖系に向かっていないか?インターネットをみても、仲間うちでは和気あいあいでも、外部に対しては壁を作る。
外国人看護師の国家試験に合格したのはたった3人。日本人の合格率は90%だというのに外国人は約1%。彼らに「褥瘡」などという日本語読解力試験を課す。政府は400人は受け入れたいというが、現実は3人だけ。
明治の日本の勢いは、多くの外国人の支援で可能になった。欧米から日本にやってきた約千人の顧問、技師、教師たちが近代国家建設に携わった。もう一度開放系の社会に戻り、異国の才能と文化を受け入れなければ、前へ進まない状況にきている。
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