対米全面テロ

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テロ報復戦争:(3)最悪のケース

投稿者: nagoyan_yaromai 投稿日時: 2001/09/22 15:05 投稿番号: [64582 / 177456]
十月某日。それは一千発以上に及ぶ巡航ミサイルの発射により始まった。

軍事施設からから民間施設にまで及ぶミサイル攻撃は、表面的には大きな被害を与えることはできなかったが、一般のアフガン人を激怒させるには十分であった。続けて実施された大規模な空爆により、都市部の軍関連施設・民間施設は壊滅。女性・子供・老人など一般人をも巻き込んだ爆撃は次なる悲劇の原因ともなった。

ミサイル攻撃開始から一ヵ月後、突如、米国・英国を中心とした陸軍部隊がヒンドゥクシー山脈を越えてアフガン領内に侵攻する。事前のミサイル攻撃・空爆のため、タリバン側は通常兵器での抵抗をあきらめ、BC兵器による特殊戦を実施。「一般人に対する無差別爆撃と戦闘員に対するBC兵器の使用とどちらが残虐か?」というのがタリバン側の言い分であった。

戦闘員多数の死傷という現実を前に、米軍も戦術核兵器の使用を決断。首都カブール占領までに両軍合わせて10万人以上の戦死者を数える。

首都占領を喜びながらも何かに怯えたような米国の人々。復讐を誓うムスリム。

しかし、「戦争」はこれで終わりではなかった。肝心のビンラディンがまだ生きていたのだ。

ビンラディン:「全世界に散らばるムスリム同胞よ!『聖戦』はまだ続いている!アメリカは全ムスリムを虐殺するまでこの戦いを止めないだろう。生きるか死ぬか。これは神の信徒:ムスリムと悪魔の手先:アメリカの『ハルマゲドン』だ!」

全世界注目のアフガン情勢は、イラク・シリア・パレスチナにも飛び火し「アメリカ対ムスリム」の壮絶な全面戦争となる。「アメリカの正義」を示す場であったはずの戦争が、「第三次世界大戦」の導火線になってしまったのだ。

また、当初から懸念されていた「無差別・無制限テロ」も、米国はおろかその同盟国であるNATO諸国・韓国・日本でも頻発している。しかも、戦場でNCB兵器が使用されたことに呼応するかのように、放射性物質・化学物質が遠慮なく民間人を襲う最悪の事態にまでエスカレートしてしまった。

2002年9月11日。多発テロ発生から一年経ったいまでも「第三次世界大戦」は続いている。戦死者は100万人を超えた。ビンラディンとその一派のことなどもはや全面戦争の中では話題にもならない。アメリカも今まで戦場に出ていなかった日本軍の中東への派兵を要請するようだ。

「テロを許さない!」という正義はどこかに行ってしまった。世界は悲しみに打ち震え、希望の火はまだ見えない。
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