テロ報復戦争:(1)最善のケース
投稿者: nagoyan_yaromai 投稿日時: 2001/09/22 15:04 投稿番号: [64578 / 177456]
十月某日。それは一千発以上に及ぶ巡航ミサイルの発射により始まった。
軍事施設のみに集中した限定的なミサイル攻撃は、表面的には大きな被害を与えることはできなかったが、世界中に報道されたその攻撃映像は「テロに対する報復」がいかに激しいものであるかを理解させるには十分であった。また、その真の目的の隠れ蓑としても・・・。
ミサイル攻撃開始から五日後、突如、デルタフォース・グリーンベレーを中心とした米特殊部隊が、潜伏中のビンラディン一派の隠れ家を急襲。ビンラディン本人及び主要幹部の捕縛に成功する。米軍の地上侵攻に恐れをなしたタリバン首脳陣の一部がリークした結果であった。
歓喜にわく米国。あっけない結末に落胆するイスラム原理主義者。
しかし、「戦争」はこれで終わりではなかった。「法と正義」に基づきテロリストを絞首刑にすることを望む米国に対して、ビンラディンも一大方針転換を行う。
ビンラディン:「もはや、この場から生きながらえて『聖戦』を継続することはできない。ならばどうする・・・?
このままでは終わらん!
奴らが俺を裁こうというなら、俺も奴らの信じる『法と正義』とやらで、アメリカの欺瞞を暴いてやろうじゃないか!」
全世界注目の元に公開された法廷は、「アメリカ対イスラム原理主義」の壮絶な法廷戦となる。「アメリカの正義」を示す場であったはずの法廷が、「イスラムの言い分」「パレスチナの現状」を暴露する場にもなってしまったのだ。
また、当初懸念された「ビンラディン奪還テロ」も、ビンラディンの法廷での立場を悪くする恐れから全く発生しない。アフガンでも国連監視のもとにタリバンと北部同盟の休戦が成立していた。
2002年9月11日。多発テロ発生から一年経ったいまでも法廷戦は続いている。ビンラディンとその一派の絞首刑は免れられないだろう。しかしアメリカも今までの「自国中心主義」のままではいられないことを、法廷戦を通じて図らずも白日の下にさらしてしまったのだ。
「テロを許さない!」という正義は実現された。そして「テロをいかに発生させないか?」という正義を世界は深く考えはじめる。
これは メッセージ 1 (messages_admin さん)への返信です.
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