■■国連難民高等弁務官の手記■■
投稿者: yafutteshoboi 投稿日時: 2001/09/20 01:01 投稿番号: [56665 / 177456]
> 報道機関の煽る危機感
>
> 9月12日(水)の夜11時、カンダハールの国連のゲストハウスでアフ
> ガニスタンの人々と同じく眠れない夜を過ごしている。私のこの拙文を
> 読んで、一人でも多くの人がアフガニスタンの人々が、(ごく普通の一人
> 一人のアフガン人達が)、どんなに不安な気持ちで9月11日(昨日)に
> 起きたアメリカの4件同時の飛行機ハイジャック襲撃事件を受け止めて
> いるか少しでも考えていただきたいと思う。
>
> テレビのBBCニュースを見ていて心底感じるのは今回の事件の報道
> の仕方自体が政治的駆け引きであるということである。特にBBCやCNN
> の報道の仕方自体が根拠のない不安を世界中にあおっている。
>
> 事件の発生直後(世界貿易センターに飛行機が2機突っ込んだ時点で)
> BBCは早くも、未確認の情報源よりパレスチナのテログループが犯行声明
> を行ったと、テレビで発表した。それ以後 事件の全貌が明らかになるに
> つれてオサマ・ビン・ラディンのグループの犯行を示唆する報道が急増する。
> その時点でカンダハールにいる我々はアメリカがいつ根拠のない報復襲撃
> をまた始めるかと不安におびえ、明らかに不必要に捏造された治安の危機
> にさらされる。
>
> 何の捜査もしないうちから、一体何を根拠にこんなにも簡単にパレスチナ
> やオサマ・ビン・ラディンの名前を大々的に報道できるのだろうか。そして
> この軽率な報道がアフガンの国内に生活をを営む大多数のアフガンの普通
> 市民、人道援助に来ているNGO(非政治組織)NPOや国連職員の生命を
> 脅かしていることを全く考慮していない。
>
> 1998年8月にケニヤとタンザニアの米国大使館爆破事件があった時、
> 私は奇しくも ケニヤのダダブの難民キャンプで同じくフィールドオフィサーと
> して働いており、ブッシュネル米国在ケニヤ大使が爆破事件の2日前ダダブ
> のキャンプを訪問していたという奇遇にであった。
>
> その時も物的確証も無いまま オサマ・ビン・ラディンの事件関与の疑いが
> 濃厚という理由だけでアメリカ(クリントン政権)はスーダンとアフガニスタンに
> ミサイルを発射した。
>
> スーダンの場合は、製薬会社、アフガンの場合は遊牧民や通りがかりの
> 人々など大部分のミサイルがもともとのターゲットと離れた場所に落ち、罪の
> 無い人々が生命を落としたのは周知の事実である。まして標的であった軍部
> 訓練所付近に落ちたミサイルも肝心のオサマ・ビン・ラディンに関与する
> グループの被害はほぼ皆無だった。タリバンやこうした組織的グループの
> メンバーは発達した情報網を携えているので、いち早く脱出しているからだ。
> 前回のミサイル報復でも 結局 犠牲者の多くは子供や女性だったと言う。
>
> 我々国連職員の大部分は今日緊急避難される筈だったが天候上の理由
> として国連機がカンダハールに来なかった。ところがテレビの報道では「国連
> 職員はアフガニスタンから避難した。」と既に報道している。
>
> 報道のたびに「アメリカはミサイルを既に発射したのではないか。」という
> 不安が募る。アフガニスタンに住む全市民は毎夜この爆撃の不安の中で
> 日々を過ごしていかなくてはいけないのだ。
>
つづく
>
> 9月12日(水)の夜11時、カンダハールの国連のゲストハウスでアフ
> ガニスタンの人々と同じく眠れない夜を過ごしている。私のこの拙文を
> 読んで、一人でも多くの人がアフガニスタンの人々が、(ごく普通の一人
> 一人のアフガン人達が)、どんなに不安な気持ちで9月11日(昨日)に
> 起きたアメリカの4件同時の飛行機ハイジャック襲撃事件を受け止めて
> いるか少しでも考えていただきたいと思う。
>
> テレビのBBCニュースを見ていて心底感じるのは今回の事件の報道
> の仕方自体が政治的駆け引きであるということである。特にBBCやCNN
> の報道の仕方自体が根拠のない不安を世界中にあおっている。
>
> 事件の発生直後(世界貿易センターに飛行機が2機突っ込んだ時点で)
> BBCは早くも、未確認の情報源よりパレスチナのテログループが犯行声明
> を行ったと、テレビで発表した。それ以後 事件の全貌が明らかになるに
> つれてオサマ・ビン・ラディンのグループの犯行を示唆する報道が急増する。
> その時点でカンダハールにいる我々はアメリカがいつ根拠のない報復襲撃
> をまた始めるかと不安におびえ、明らかに不必要に捏造された治安の危機
> にさらされる。
>
> 何の捜査もしないうちから、一体何を根拠にこんなにも簡単にパレスチナ
> やオサマ・ビン・ラディンの名前を大々的に報道できるのだろうか。そして
> この軽率な報道がアフガンの国内に生活をを営む大多数のアフガンの普通
> 市民、人道援助に来ているNGO(非政治組織)NPOや国連職員の生命を
> 脅かしていることを全く考慮していない。
>
> 1998年8月にケニヤとタンザニアの米国大使館爆破事件があった時、
> 私は奇しくも ケニヤのダダブの難民キャンプで同じくフィールドオフィサーと
> して働いており、ブッシュネル米国在ケニヤ大使が爆破事件の2日前ダダブ
> のキャンプを訪問していたという奇遇にであった。
>
> その時も物的確証も無いまま オサマ・ビン・ラディンの事件関与の疑いが
> 濃厚という理由だけでアメリカ(クリントン政権)はスーダンとアフガニスタンに
> ミサイルを発射した。
>
> スーダンの場合は、製薬会社、アフガンの場合は遊牧民や通りがかりの
> 人々など大部分のミサイルがもともとのターゲットと離れた場所に落ち、罪の
> 無い人々が生命を落としたのは周知の事実である。まして標的であった軍部
> 訓練所付近に落ちたミサイルも肝心のオサマ・ビン・ラディンに関与する
> グループの被害はほぼ皆無だった。タリバンやこうした組織的グループの
> メンバーは発達した情報網を携えているので、いち早く脱出しているからだ。
> 前回のミサイル報復でも 結局 犠牲者の多くは子供や女性だったと言う。
>
> 我々国連職員の大部分は今日緊急避難される筈だったが天候上の理由
> として国連機がカンダハールに来なかった。ところがテレビの報道では「国連
> 職員はアフガニスタンから避難した。」と既に報道している。
>
> 報道のたびに「アメリカはミサイルを既に発射したのではないか。」という
> 不安が募る。アフガニスタンに住む全市民は毎夜この爆撃の不安の中で
> 日々を過ごしていかなくてはいけないのだ。
>
つづく
これは メッセージ 1 (messages_admin さん)への返信です.
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