その殺害者たちは卑怯者ではなかった(3)
投稿者: tikani_nemuru_M 投稿日時: 2001/09/18 02:07 投稿番号: [48406 / 177456]
かって、われわれは、ソビエトの政党大会において聞かれたような
全員がこぞって拍手賞賛し、自分たちだけが正しいとする
月並みな発言を軽蔑し、さげすんでいた。
ここ数日のメディア、マスコミにおける、ほとんど総ての政治家と
解説者たちの口から出てきた、いかにも信心家ぶった、
現実の姿をゆがめた美辞麗句による画一的な一致は、
民主主義にはふさわしくないものである。
またさらに、わが国の政治指導者たちは、彼らが
彼らに与えられた仕事とは、世論を操作することであると
理解していることが明らかになった。
それは、国民の信頼を得るための操作であり、死者への
悲しみと苦痛を上手に処理するための手際である。
政治は、ひとつの民主主義におけるこの政治は、
−
意見の不統一と、矛盾を結果としてもたらし、
率直さを促進させながらも−、
精神療法と取って替えられてしまっている。
われわれを共にして、死者を悲しまさせんことを。
しかし、われわれを共にして、愚行に身を任せる
ことの無きことを。
ほんの僅かな歴史に対する意識が、すでに起こった出来事と
これから起こるであろう出来事へのわれわれの理解を
助けることであろう。
”
わが国は強力である
”
この言葉は、すでに何度も、何度も繰り返し聞いた。
私には、この言葉はちっとも慰めにならない。
いったい誰が、アメリカは強力であることに
疑いを持つというのであろうか
?
しかし、現在、アメリカが示すべきものは、
ただその強さばかりではあるまい。
ENDE
注:
*
Susan
Sontag
はアメリカの作家、1933年生まれ。
*
事件が起こった9月11日、アメリカン・アカデミ−の
招待客としてベルリンに滞在。
NYへ帰るフライトを待つ間に、この寄稿を作成。
*
原文は英語。
これは メッセージ 48402 (tikani_nemuru_M さん)への返信です.
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