対米全面テロ

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>>> イギリスの動き

投稿者: marchingpeople 投稿日時: 2003/07/21 00:53 投稿番号: [158514 / 177456]
こんにちは、stwmpxqmwtsさん


  ビデオで見るとテキストからは分からない間も感じますね。「こんなこと言うと、本国議会でまた皮肉られるんだろうなぁ」て感じの(笑)。
  ブレア首相はイラク戦争は「歴史が証明する─この言葉に決然とした印象を持っていたのですが、実際に聞いてみると苦し紛れの部分もあるんだなあと思った(笑)─」と言ってましたが、本人も歴史の中に身を置いて決断したようですね。

  中東政策において米国が批判されてきたのは、国益を優先させ独裁的国家や首長国を支持してきた点です。またアラブ諸国の多くが人口の半数が30歳以下という状況で、確かサウジの場合15歳以下が4割程度を占めています。
  そのためここ10年以内にはアラブ国家のメルトダウンを起きるのではないかと、皆考えていたと思います。9・11前のブッシュ政権のエネルギー政策も原発を再評価し、自然保護区を開発することで中東と距離を置き国益(石油)を保護する、どちらかと言えば内向きの政策でした。ちなみに民主党は市民団体を無視できないので、原発反対、保護区の維持を重視しますから外に国益を求め、それを守るためには軍隊を派遣しろという危険なものです。

  そこに新たにテロリズムという要素が加わり民主化戦略(岐路に立つ中東 http://www.jnoc-rp.jp/papers/2003/200301mideast.html の分析が参考になります)に着手した米国、戦略の根幹を成すイラクの民主化と石油のための戦争を、この地域について歴史的な責任を持つ英国のブレア首相が支持したのでしょう。
  またイラクだけでも北朝鮮を見れば理解できるように、ウダイ/クサイの代になったら手が着けられない、結局は衝突する。米国とて何度も軍を展開できない(今回撤退してしまえば、次は厳しく批判され対応が遅れる)ことを踏まえ、開戦の正当性よりも歴史の中の機を捉えることを優先させブレア首相は決断したのでしょう。


  不思議なのは論文盗用、45分以内に大量破壊兵器が使用可能、核物質入手という情報が英国発なことです。穿った見方ですが、演説の世界と団結しよう、そのために「アメリカはその指導力と同じくらい、我々に耳を傾けなければならない。しかし、議員の皆さん、あなた方の価値観は決して間違っていない」と訴えたブレア首相を見ていると、積極的な先制攻撃、ブッシュ・ドクトリンの無力化も狙ったのではないかと感じます。

  米国が自身を絶対正義( http://tanakanews.com/d0715euus.htm )と確信し強者の論理で行動する危険性、一国主義の危険性は良く指摘されます。実際、欧州外交官に衝撃を与えたケーガン論文(EUの全官僚必読文献にされた、日本語版 「ネオコンの論理」。英語が読める人はこれで十分だと思う Power and Weakness: http://www.policyreview.org/JUN02/kagan.html )にも米国がなぜ正義なのか一切言及されていません。

  だから今のネオコンの苦境を考えると、「我々に耳を傾け」させるためブレア首相は手段を講じたのでないかと感じます。
  英国では開戦前に10時間にもわたる討議が行われ、とっくに決議してしまった米国議員からは憧れにも近い「我々もそうすべきではなかったのか」と言わしめる程の白熱したものでした。
  一瞬だけその様子をBBCが伝えたのを見て、何を言っているのか分からないのですが、あまりの気迫に思わずのけ反ってしまいました。疑わしい大量破壊兵器を信じるだけで、あの鬼神のような迫力が出てくるとは思えなくて、「歴史が証明する」とはそういうことも含まれのかなと、感じました。また情報源の自殺も、考えられているよりもずっと首相が関与し積極的に利用したことを知っていたのかな、なんてぼんやりと・・・

  まあ英国情報部の能力低下が、その理由なんでしょうけどね。
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