核軍縮:米ロ核削減努力の顛末(1)
投稿者: etranger3_01 投稿日時: 2003/02/19 10:34 投稿番号: [152692 / 177456]
NHKスペシャルが見せる旧超大国の衰退と唯一の超大国の台頭
昨日0時頃、NHKではロシア戦略ミサイル軍についての特番『ロシア戦略ミサイル軍〜迫られる核削減』を放映していました。記憶がフレッシュなうちに、その衝撃的な内容を報告するとともに感じたことを綴ってみたいと思います。
●概要
この番組で、NHKは西側メディアとして初めて、ロシア南部にあるカルタリー・ロシア戦略ミサイル軍基地への潜入取材を許されました。 この基地はロシアの核戦略の要となる基地で、ロシアに3カ所しかないSS18多弾頭(10基搭載)型ミサイルが配備されている基地の1つです。
2002年7月、この基地は同年5月に米国との間で締結された相互核削減条約(モスクワ条約)に定める削減計画に伴い廃止される予定でした。条約に定める核削減計画を実施するには、核弾頭を廃棄処理するよりも基地そのものを廃止してしまったほうが採算的にも現実的だと、軍内部が考えたからです。しかし軍内部から提案されたこの計画に対し、最高司令部(政府)は廃止は現実的でないとし、この提案を退け戦略ミサイル軍の存続が決定しました。モスクワ条約では、米ロ両国の核弾頭保持数を2012年までに2000発に削減することが合意されていました。ただし条約には大きな抜け穴があり、ロシアは条約履行のために後にそれに苦しめられることになります。
参考:http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200007/16/0716m035-300.html
しかし、今年1月、プーチン大統領は戦略ミサイル軍廃止ではないがミサイル軍から分離して宇宙軍を創設するという決定を下しました。これは事実上、戦略ミサイル軍のリストラと再就職斡旋を同時に行なったようなものです。つまり、形的には以下の毎日新聞の記事全文が示すように、米国のNMDに対抗する新たな軍事戦略の展開を誇示しているようにも見えますが、実質的には外資獲得のための民間衛星打ち上げ事業を本格化させるために人員の異動を行なっただけだったという裏事情が、今回の番組を通して見えてきました。ロシアの財政はそこまで逼迫しているのです。
参考:http://www.astroarts.co.jp/news/2001/01/26russia/index-j.shtml
______________________________
訳/文責: etranger3_01(連絡/詳細は上記の投稿者名からどうぞ)
Copyright (C) 2003 etranger3_01 All rights reserved.
昨日0時頃、NHKではロシア戦略ミサイル軍についての特番『ロシア戦略ミサイル軍〜迫られる核削減』を放映していました。記憶がフレッシュなうちに、その衝撃的な内容を報告するとともに感じたことを綴ってみたいと思います。
●概要
この番組で、NHKは西側メディアとして初めて、ロシア南部にあるカルタリー・ロシア戦略ミサイル軍基地への潜入取材を許されました。 この基地はロシアの核戦略の要となる基地で、ロシアに3カ所しかないSS18多弾頭(10基搭載)型ミサイルが配備されている基地の1つです。
2002年7月、この基地は同年5月に米国との間で締結された相互核削減条約(モスクワ条約)に定める削減計画に伴い廃止される予定でした。条約に定める核削減計画を実施するには、核弾頭を廃棄処理するよりも基地そのものを廃止してしまったほうが採算的にも現実的だと、軍内部が考えたからです。しかし軍内部から提案されたこの計画に対し、最高司令部(政府)は廃止は現実的でないとし、この提案を退け戦略ミサイル軍の存続が決定しました。モスクワ条約では、米ロ両国の核弾頭保持数を2012年までに2000発に削減することが合意されていました。ただし条約には大きな抜け穴があり、ロシアは条約履行のために後にそれに苦しめられることになります。
参考:http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200007/16/0716m035-300.html
しかし、今年1月、プーチン大統領は戦略ミサイル軍廃止ではないがミサイル軍から分離して宇宙軍を創設するという決定を下しました。これは事実上、戦略ミサイル軍のリストラと再就職斡旋を同時に行なったようなものです。つまり、形的には以下の毎日新聞の記事全文が示すように、米国のNMDに対抗する新たな軍事戦略の展開を誇示しているようにも見えますが、実質的には外資獲得のための民間衛星打ち上げ事業を本格化させるために人員の異動を行なっただけだったという裏事情が、今回の番組を通して見えてきました。ロシアの財政はそこまで逼迫しているのです。
参考:http://www.astroarts.co.jp/news/2001/01/26russia/index-j.shtml
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