>米国人タリバーン被告、捜査に協力へ
投稿者: etranger3_01 投稿日時: 2002/07/16 09:23 投稿番号: [145089 / 177456]
ぞそさん、いい記事をありがとう。
アメリカの法制度の特徴ともいえる司法取引を対テロ戦の武器にしてきたね。しかし、ジョン・ウォーカー氏はNYテロに直接関わっているわけでもなく、重要なことを知りえるポジションにいたわけでもない。それを、「今回の合意は、テロと戦っている米国民にとって重要な勝利だ。(最高禁固20年は)適切な量刑であり、(米国の)刑事裁判システムがテロと戦うのに有効な手段であることを示している」と話したマクナルティ検事はおめでたいとしかいいようがないね。
なにしろ、米国人でない場合は非公開の軍事裁判によって裁かれるのだから、その場では司法取引などまったく生じない。米国の刑事裁判システムなど、軍事裁判という別のシステムの中ではまったく意味をなさない。マクナルティ検事が言ってるのは、”米国人による米国でのテロについて”米国の刑事裁判システムが有効であるということだけで、 テロ全般において米国の刑事裁判システムが有効であるということではない。そこは履き違えないでもらいたいもんだね。
今回の「見せしめ」裁判でアルカイダに組みしようと思った若者たちは皆思い留まっただろうに。仮に米国の刑事裁判システムが米国民によるテロ加担行為を裁くのに有効なシステムであっても、たった一件のケースでシステムの優秀さを示したことにはならない。それに、ウォーカー氏は若干21歳の新米兵士。重要な情報を知りえるポジションにいたわけでもなく、ビンラディンらと面識があるといっても遠くから仲間と一緒にご尊顔を拝見したくらいのものだろうに。そんな新米兵士からどのような重要な情報がもたされるというのか。
アルカイダが政治部までも持つNATOのような国際的な軍事組織であることを忘れてはいけない。軍の中ではneed-to-know basisという前提の中で「必要があれば知らせる」というのが通例のはず。ウォーカー氏がその「知らせる必要がある」ような人材だったとは到底思えない。今回の司法取引はまったく意味のないものだと思う。さも意味があるように吹聴してるだけだ。きっとこれからアメリカは第二、第三の”ウォーカー”を見つけてアメリカのシステムがいかにテロに有効であるかを世界にデモンストレーションしようとするだろう。虚しい試みなのに。
これは メッセージ 145088 (jp_zoso さん)への返信です.
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