補足:コスタリカに対する疑問(一部)
投稿者: etranger3_01 投稿日時: 2002/05/13 11:24 投稿番号: [141847 / 177456]
void_main_2002氏、ただちに確認できるところで貴方の提示した疑問(3)のみについて情報を補足したいと思います。この補足情報を吟味した上で、貴方の疑問について考えてみたいと思います。
>(3)CIAのWorld fact bookによれば
コスタリカとその隣接国の国家安全保障費(軍事費)の対GNP比は以下のようになっています。どう控えめに見てもコスタリカの軍事費が少ないとは思えないのですが。
>コスタリカ 1.6% (99会計年度)
>ニカラグア 1.2% (98)
>パナマ 1.3% (99)
まず、国家間の統計を比較するのであれば「対象比較年度」が同年でなければならないのが鉄則であることと、実際の「GDP」(GNPとは記載されていませんね)を記載し、さらに軍事費も「パーセンテージではなく金額」で表してみる必要があると思います。しかし、"CIA Factbook"からは1999年度のGDPは把握できません(但しこれはデータを基に自分で算出できます)。そして、3国共通の年度の軍事費のデータもない(だがニカラグアについては支出とGDP比の年度が同じなのでこれは純比較においては利用できます)。これらの情報を統合して余分なデータを剥ぎ取ると、実際に比較検討できる統計はこうなります。
◇比較可能データ(訳)
●コスタリカ
軍事費 - ドル値: 6,900万ドル(99年度)
軍事支出率 -GDP比: 1.6%(99年度)
(追加)GDP試算 - 43億ドル
●ニカラグア
軍事費 - ドル値: 2,600万ドル(98年度)
軍事支出率 -GDP比: 1.2%(98年度)
(追加)GDP試算 - 21億ドル
●パナマ
軍事費 - ドル値: 1億2,800万ドル(99年度)
軍事支出率 -GDP比: 1.3%(99年度)
(追加)GDP試算 - 984億ドル
これによって明らかになるのは、次のことです。
コスタリカ: GDP43億ドルに対して軍事費6,900万ドル(GDP比1.6%)
ニカラグア: GDP21億ドルに対して軍事費2,600万ドル(GDP比1.2%)
パナマ: GDP984億ドルに対して軍事費1億2,800万ドル(GDP比1.3%)
これが、それぞれのGDP比が真に意味することです。
こうしてデータを整理してみて初めて、貴方の疑問に合点がいきます。確かに国力の違いにより各国のGDPは大きく違っています。それでもニカラグアの倍のGDPでGDP比がその1.6%というのは「防衛に力を入れている」と考えられてもおかしくないかもしれません。ただし、コスタリカは治安のよい国なので観光などが主な収入源になっており、経済状況も安定しています。対してニカラグアの場合は地域でも有数の貧困国で、なおかつ金融危機による経済の不安定さにより外貨を確保できていないようです。GDPが低いのもそのためでしょう。こうした国力を示す詳細なデータや、CIA Factbookでは動員数などのデータは記述されていないようなので、他でこの辺りのデータを探ってコスタリカの実際の「軍事力」を割り出してみましょう。
また各国の軍政事情などについても考慮する必要があります。たとえば、CIA Factbookにもありますように実はパナマも1990年に当時の政府により軍隊が放棄されており、1994年の憲法改正により常設の軍隊の代わりに、コスタリカと同じで「外敵からの侵略から守るための」警察軍を保持しています。こうしてみると、たしかにコスタリカの軍事支出はパナマなどの地域大国に比べても決して少なくないようですね。
ソース: CIA Factbook/Panama/Military
疑問の提起ありがとうございました。データは引き続き検証しますが、俺はまだ結論は出しません。
>(3)CIAのWorld fact bookによれば
コスタリカとその隣接国の国家安全保障費(軍事費)の対GNP比は以下のようになっています。どう控えめに見てもコスタリカの軍事費が少ないとは思えないのですが。
>コスタリカ 1.6% (99会計年度)
>ニカラグア 1.2% (98)
>パナマ 1.3% (99)
まず、国家間の統計を比較するのであれば「対象比較年度」が同年でなければならないのが鉄則であることと、実際の「GDP」(GNPとは記載されていませんね)を記載し、さらに軍事費も「パーセンテージではなく金額」で表してみる必要があると思います。しかし、"CIA Factbook"からは1999年度のGDPは把握できません(但しこれはデータを基に自分で算出できます)。そして、3国共通の年度の軍事費のデータもない(だがニカラグアについては支出とGDP比の年度が同じなのでこれは純比較においては利用できます)。これらの情報を統合して余分なデータを剥ぎ取ると、実際に比較検討できる統計はこうなります。
◇比較可能データ(訳)
●コスタリカ
軍事費 - ドル値: 6,900万ドル(99年度)
軍事支出率 -GDP比: 1.6%(99年度)
(追加)GDP試算 - 43億ドル
●ニカラグア
軍事費 - ドル値: 2,600万ドル(98年度)
軍事支出率 -GDP比: 1.2%(98年度)
(追加)GDP試算 - 21億ドル
●パナマ
軍事費 - ドル値: 1億2,800万ドル(99年度)
軍事支出率 -GDP比: 1.3%(99年度)
(追加)GDP試算 - 984億ドル
これによって明らかになるのは、次のことです。
コスタリカ: GDP43億ドルに対して軍事費6,900万ドル(GDP比1.6%)
ニカラグア: GDP21億ドルに対して軍事費2,600万ドル(GDP比1.2%)
パナマ: GDP984億ドルに対して軍事費1億2,800万ドル(GDP比1.3%)
これが、それぞれのGDP比が真に意味することです。
こうしてデータを整理してみて初めて、貴方の疑問に合点がいきます。確かに国力の違いにより各国のGDPは大きく違っています。それでもニカラグアの倍のGDPでGDP比がその1.6%というのは「防衛に力を入れている」と考えられてもおかしくないかもしれません。ただし、コスタリカは治安のよい国なので観光などが主な収入源になっており、経済状況も安定しています。対してニカラグアの場合は地域でも有数の貧困国で、なおかつ金融危機による経済の不安定さにより外貨を確保できていないようです。GDPが低いのもそのためでしょう。こうした国力を示す詳細なデータや、CIA Factbookでは動員数などのデータは記述されていないようなので、他でこの辺りのデータを探ってコスタリカの実際の「軍事力」を割り出してみましょう。
また各国の軍政事情などについても考慮する必要があります。たとえば、CIA Factbookにもありますように実はパナマも1990年に当時の政府により軍隊が放棄されており、1994年の憲法改正により常設の軍隊の代わりに、コスタリカと同じで「外敵からの侵略から守るための」警察軍を保持しています。こうしてみると、たしかにコスタリカの軍事支出はパナマなどの地域大国に比べても決して少なくないようですね。
ソース: CIA Factbook/Panama/Military
疑問の提起ありがとうございました。データは引き続き検証しますが、俺はまだ結論は出しません。
これは メッセージ 141843 (void_main_2002 さん)への返信です.
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