米国内情勢についてもう少し(1)
投稿者: marchingpeople 投稿日時: 2002/04/07 23:11 投稿番号: [139952 / 177456]
こんにちは、katakurichanさん
オフのお言葉に気分をよくして、もうちょっと説明しましょう(笑)。題して「なぜ米国はイスラエルを支持するのか?」です。
1947年に制作された映画「紳士協定」は当時の「犬とユダヤ人はお断り」という世相を描いています。つまり米国においても第二次大戦中はもちろん戦後も根強い差別があり、ユダヤ系アメリカ人にとって迫害され再び土地を追われる悪夢は現実と隣り合わせで、公民権運動以降だいぶ改善されるのですが、「好ましからざるユダヤ人」と呼ばれた東欧系ユダヤ人が突き当たる、見えない壁が取り払われたのは1980年代になってからだそうです。
2000年になってようやく史上初の「副」大統領「候補」を出せるようになった彼らにとってイスラエルは、再び排斥された時の「行き先」として心の拠になってるそうです。ですから政治は彼らの権利を守る重要な場なのです。
ユダヤ系アメリカ人は人口の2.5%しか占めてないので、最大限の効果を発揮するため、3つの宗派でイスラエルに対する立場の違いがあるのですが結束して(最も強硬なイスラエルを支持する正統派の意見が通るのが想像できます)シングル・イシュー政党的な性格を見せ、ユダヤ・コミュニティを通じて組織票的な行動をとります。
その結果、他のエスニシティに比べ遙かに高い投票率を誇り、投票者人口では6%にまで跳ね上がります。それで大統領選ではユダヤ組織が支持を呼び掛ける候補者に、時には80%以上のユダヤ系アメリカ人が投票します。またユダヤ系アメリカ人は伝統的に民主党支持で、その選挙資金の1/3〜1/2がユダヤ人、ユダヤ系企業からの寄付だそうで、いわゆるビリオネアに占めるユダヤ系アメリカ人の割合が10%に過ぎない事を考慮すると驚異的な割合です(これがイスラエルへの経済、軍事援助金として毎年40億ドルとなるのですから直接寄付するよりずっと効率がよい投資なわけで、極めて合理的な行動なんですね)。
これは メッセージ 139790 (katakurichan さん)への返信です.
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