塀和への願い
投稿者: kisimenjp 投稿日時: 2002/01/17 23:13 投稿番号: [130949 / 177456]
キラキラと輝くウソに溢れた大都会の公園を
排気ガスに薄汚れた冬の風に、かるく、何処までも軽く舞う
木の葉たち、ときおり通る人の足元に軽くじゃれたり
なにやら重々しい銅像のほほをかるくなでたりして
ウソの詩を歌う。
夜ともなると、やはりどこからか舞ってきた、戦いのことを
もっともらしいウソの「ことのは」で埋めた新聞紙の陰に群れる。
ウソって暖かいよね、真実みたいに重くないし、辛くないし、冷たくも無い
それに楽しいよね、と語り合う。
芸能界なんかきらきらしたウソがいっぱいあっておもしろいね
でも政治だってそうだよ、なに、あの偉い人も!
だってさあ、ウソって何回もいわなきゃ意味ないから
だから「聖域なき構造改革」とかなんどもいうんだね。
でもあの人「戦争反対」ってウソだけは言えないみたい
それは私たちの特権よ、たまに大きな声で言うと気持ちいいじゃん
塀和が一番だから、新聞に囲まれた塀和なんか最高。
たまに人の命が大切なんていうと、ヒラヒラと軽い日常が
なんだか少しだけ重みがあるように思えるからね。
法で裁こうとか、話し合いでなんてのも、ウソをいっぱい使える。
人権なんてのも怪しいいね、ひょっとしてウソの塊かあ
ちいさいウソなら争わなくてもいいし、簡単に慰めあえるし
戦争って大きなウソだよね、血が流されるし塀和じゃないし
そんな会話を、どんなウソにも訪れる「現実」を知り尽くした
都会のウソにはじきだされた、哀れな男がベンチに座り
会話にも入れず、光のない眼で月を見ながらつぶやく
ウソでうさばらしとは、帰るところもないくせにオレと同じだ
土にも返れず、何も生まず、育てる事もできないくせに
ただ消えてゆくだけさと
そんな風景を、いやに澄んだ空から、冷たい現実をふりまきながら
どこまでもつめたい光を、覚めることのないウソに投げかけていた。
これは メッセージ 1 (messages_admin さん)への返信です.
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