対米全面テロ

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責任と原因(3)

投稿者: kfi_525095 投稿日時: 2002/01/09 10:31 投稿番号: [129629 / 177456]
以下は、池沢夏樹氏の文章です。

ブッシュ政権が今、武力攻撃の範囲を、ソマリア、スーダン、イエメン、さらにはイラクまで広げようとしています。
  これには、今までアフガニスタンにおけるアメリカのふるまいを認めてきた同盟各国が、反対意見を表明しています。いかになんでもそこまではついていけないという感じです。
  以下に新聞などで報道された各国首脳の発言をまとめてみます。

#   ヨルダン
「(拡大は)ひどく危険で、地域の境界をこえる否定的結果につながるだけ」
「ヨルダンは、武力行使とイラクの事態への外部干渉、その保全への干渉を拒否する」

#   シリア
「(拡大は)致命的なあやまり」
「いかなるアラブへの軍事攻撃も際限のない問題へとつながる」

#   イラン
「イランは、イラクへのどんな攻撃にも強く反対する」
「イスラム世界全体がこれに反対していると考える」

#   トルコ
「イラクへの作戦は望まない、とくり返しのべてきた」

#   アラブ連盟
「イラクおよび他のアラブ諸国にたいする攻撃は受け入れられない」
「いかなるアラブの国への軍事攻撃であれ、それは国際反テロ連合内のコンセンサスの終わりをまねくだろう」

#   エジプト
「テロ問題の解決のためには国連の管轄のもとでおこなうべき」
「国際社会全体がテロとのたたかいに貢献するためには、国連中心という点での合意を維持する必要がある」
「アフガン(攻撃)後、軍事的手段で問題解決をはかるべきではない」

#   ドイツ
「ドイツ軍はイラクやソマリアなどアフガニスタン以外の国への軍事介入を予期していない」
#   フランス
「アフガン以外の国への軍事行動は必要ない」

#   中国
「われわれは理由のない攻撃拡大に反対である」

  これら各国の反応と対照的に、当初二つの国がアメリの動きに追従する姿勢を示しました──

#   イギリス
「かねてから第二段階の作戦があるといってきた」
「テロリストをコントロールできない国に対する一定の侵略的な軍事行動が妥当になるかもしれない」

#   日本
「(自衛隊派兵は)イラクというのであれば、イラクも入る」
「特措法の対象国に特段の限定はない」

  その後、イギリス政府は「米国がアフガニスタン以外にも軍事行動を拡大することを支持しない」と姿勢を変えました。
  日本の場合は、上記のは杉浦外務副大臣の発言で、福田官房長官は「実際に協力するかどうかは諸般の事情に照らし主体的に判断する問題だ」と少し軌道を修正しました。
  しかし、では「主体的に」どう「判断する」のかという肝心のところがわからない。アメリカの戦線拡大を日本は支持しないと言い切ったわけではない。
  ソマリアを空爆に行く攻撃機の燃料を日本の海上自衛隊が空母まで届けるということにならなければいいのですが。
  自衛隊をテロ国家の手兵にしてはいけないと思います。
               (池澤夏樹   2001−12−05)
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