対米全面テロ

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仕掛けたのは誰か②(田中宇氏)

投稿者: etranger3_01 投稿日時: 2002/01/08 07:04 投稿番号: [129497 / 177456]
▼敬虔だが原理主義者ではなかった

  アッタは名門カイロ大学で建築を学び、卒業後の1992年に、父親の勧め
もあってドイツのハンブルグ工科大学の建築学の大学院に留学した。ハンブル
グ工科大は全学生の2割が留学生で、特に中東からの学生が多い。

  アッタは2000年6月に渡米するまで、ハンブルグで8年間を過ごしたが、
勉強熱心な礼儀正しい青年として知られていた。イスラム教の敬虔な信者で、
学内にイスラム教徒学生のための礼拝所を作ってほしいと大学当局に要求する
運動を展開したこともある。大学での研究テーマは、シリアの古い町アレッポ
の都市計画についてだった。アラブ人としてのアイデンティティを強く持って
いたことがうかがえる。

  アッタは、敬虔なイスラム教徒だったものの、ドイツ国内のイスラム主義団
体との交流はなかった。ドイツではマイノリティに対する攻撃が行われたナチ
ス時代の反省から、当局が宗教組織を禁止することができないよう法律で定め
られていた。米大規模テロ事件以来、この法律が改訂され、いくつかのイスラ
ム主義団体が解散させられ、検挙されが、それらの組織はいずれも米テロ事件
には関与していないと、ドイツ当局が認めている。

  とはいえ、アッタが大規模テロ事件の主犯格だったことは、事実と思われる
いくつかのことから、ほぼ間違いないと私はみている。

  その理由の一つは、ハンブルグでアッタと同じアパートに住んでいた2人の
アラブ人青年もテロ事件に参加し、彼らは、ハイジャックされた4機のうち3
機に、一人ずつ乗っていた。アッタら3人はいずれも、事前に飛行機の操縦を
学んでいる。アッタ(享年33歳)と、マルワン・アルシェヒ(享年23歳)
は、2000年6月から渡米してフロリダで同じ飛行訓練学校に通っていた。
そして3人目のジアド・ジャラヒ(レバノン人、享年26歳)はハンブルグ工
科大学で航空機設計を研究していた。

・・・③に続く
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