ほかにも「暗黒辺境」(アジア)
投稿者: chottomato2 投稿日時: 2002/01/03 15:41 投稿番号: [128919 / 177456]
アフガニスタンの荒涼とした砂漠地帯や草木一本ない乾燥した山間部に足を踏み入れると、人間の精神も荒涼としたものになりそうだ。
このような気持ちを、アフガン内陸部に住むモンゴル帝国の末えい「モゴール族」を探検した文化人類学者の梅棹忠夫氏が、戦後間もなく述べている。
いまアフガンを訪れてもなお同じ思いがする。
人々が敬遠して足を踏み入れない山間へき地が多いアフガンは、ソ連軍の侵攻や内戦で国土も人心も荒廃の極みを尽くした。オサマ・ビンラディン氏やアルカイダはこんな殺風景な地を拠点にして、アフリカや米国でのテロを計画してきたことになる。
ビンラディン氏らは荒廃した地と社会を逆手にとり、格好のアジトとした。外国にテロを仕掛けても、国外の司法当局から逮捕されるはずがなかった。
アフガンほど大規模ではないにせよ、アジアには「暗黒辺境」が各地にある。
タイ、ミャンマー(ビルマ)と中国雲南省の間に住むワー族居住地域。ここは東南アジア一円に麻薬、覚せい剤を製造し、大量に送り出す暗黒辺境だ。
タイ、ラオス、カンボジアでは、村々の小中学生さえ覚せい剤の犠牲になっている。世界地図の狭い一角を麻薬でまぶしてしまったようだ。
マレーシア領サバ州に近いフィリピン南部ミンダナオ諸島。反中央政府のイスラム教徒が住む島々には海賊、誘拐犯、テロリストと無法組織が巣くっている。
毛沢東主義者を名乗る武装過激派の暗躍するネパール王国にも、民族紛争がからむスリランカにも、またインド・パキスタンの係争地カシミール地方にも暗黒辺境がある。
問題は、グローバリズム化が進展するのに伴い、暗黒辺境の主人公たちが衛星電話やファクス、インターネットといった近代文明の利器を使って世界に攻撃を挑んでいることだ。
彼らは10年前に比べ格段の情報の量に接し、抑圧、被抑圧の権利意識はとても強い。
アジアに散らばる暗黒辺境が、ビンラディン現象とは違う顔をして襲いかかってくるような予感すらする。
(文/アジア総局長 宇佐波 雄策氏)
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以上、今朝の朝日新聞 「対テロ戦争」後の世界は より転載。
このような気持ちを、アフガン内陸部に住むモンゴル帝国の末えい「モゴール族」を探検した文化人類学者の梅棹忠夫氏が、戦後間もなく述べている。
いまアフガンを訪れてもなお同じ思いがする。
人々が敬遠して足を踏み入れない山間へき地が多いアフガンは、ソ連軍の侵攻や内戦で国土も人心も荒廃の極みを尽くした。オサマ・ビンラディン氏やアルカイダはこんな殺風景な地を拠点にして、アフリカや米国でのテロを計画してきたことになる。
ビンラディン氏らは荒廃した地と社会を逆手にとり、格好のアジトとした。外国にテロを仕掛けても、国外の司法当局から逮捕されるはずがなかった。
アフガンほど大規模ではないにせよ、アジアには「暗黒辺境」が各地にある。
タイ、ミャンマー(ビルマ)と中国雲南省の間に住むワー族居住地域。ここは東南アジア一円に麻薬、覚せい剤を製造し、大量に送り出す暗黒辺境だ。
タイ、ラオス、カンボジアでは、村々の小中学生さえ覚せい剤の犠牲になっている。世界地図の狭い一角を麻薬でまぶしてしまったようだ。
マレーシア領サバ州に近いフィリピン南部ミンダナオ諸島。反中央政府のイスラム教徒が住む島々には海賊、誘拐犯、テロリストと無法組織が巣くっている。
毛沢東主義者を名乗る武装過激派の暗躍するネパール王国にも、民族紛争がからむスリランカにも、またインド・パキスタンの係争地カシミール地方にも暗黒辺境がある。
問題は、グローバリズム化が進展するのに伴い、暗黒辺境の主人公たちが衛星電話やファクス、インターネットといった近代文明の利器を使って世界に攻撃を挑んでいることだ。
彼らは10年前に比べ格段の情報の量に接し、抑圧、被抑圧の権利意識はとても強い。
アジアに散らばる暗黒辺境が、ビンラディン現象とは違う顔をして襲いかかってくるような予感すらする。
(文/アジア総局長 宇佐波 雄策氏)
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以上、今朝の朝日新聞 「対テロ戦争」後の世界は より転載。
これは メッセージ 1 (messages_admin さん)への返信です.
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