池田小事件
投稿者: chottomato2 投稿日時: 2001/12/28 21:06 投稿番号: [128160 / 177456]
『責任能力論争に終わるな』
大阪教育大学付属池田小で6月に起きた児童殺傷事件の刑事裁判が、大阪地裁で始まった。8人の児童を殺し、15人に重軽傷を負わせたとして殺人罪などに問われた宅間守被告(38)は罪状を認めた。
弁護側は、被告が犯行当時、一時的に善悪を判断することができなかったか、判断力が著しく弱っていた可能性を指摘した。公判では、被告に責任能力があるかどうかが中心的な争点になると見られる。
しかし、この裁判を単なる責任能力論争の場に終わらせてはなるまい。
事件で最も注目されたのは、犯行の動機である。検察側冒頭陳述によると、被告は離婚した元妻や自分の父親に理不尽な恨みをつのらせ、金銭的にも困窮した。
自殺を試みたが死にきれず、世間に強いコンプレックスと不信感を抱いていた。そんなことから、自分の苦しみをできるだけ多くの人に味わわせてやろうと思った。そして、大量に人を殺せば、被害者や家族だけでなく元妻らも苦しめることができると考え、小学生を襲ったという。
結果の重大さを考えれば、被告の心理状況を、公判の場でもう少し丹念に解明していく必要がある。
検察側は、自己中心的で都合の悪いことは他人のせいにする宅間被告の性格の影響も指摘している。性格の形成に影響を与えたと見られる家族環境や成育歴の検討も不可欠だろう。
検察側は、事件前後は責任能力に影響を及ぼすような精神障害にはかかっていなかったと断定している。だが、被告には検察側が偽装と指摘している例も含めて精神分裂病の診断が出ている。冒頭陳述では「幻聴が聞こえるといううそを(医師が)真実と判断した」などとしている。
弁護側は、過去に宅間被告を診察した医師らの供述調書を裁判所が証拠として調べることに同意せず、法廷での証人尋問を求めていく方針だ。徹底した検証を期待したい。また、動機も含めた事件の全容解明につながるのであれば、被告の精神鑑定を再度実施することも、ちゅうちょするべきではないだろう。
この事件をめぐっては、被告の精神病院への入院歴が報道されたこともあり、精神障害者や家族に深い心の傷をもたらした。全国精神障害者家族会連合会が事件の約1カ月後に実施した全国調査では、病状の悪化や偏見の高まりなどがあったことが報告されている。
被告の精神分裂病が偽装であると主張する検察側には、世間の誤解を解くためにも、その主張をだれもが納得する形で立証してもらいたい。
背景となった事情を含め、事件のすべての解明を刑事裁判に求めるのは無理な面もあろう。だが全国の教育現場に衝撃を与えた無差別殺人事件だ。最大限その努力をして、再発防止に役立てる必要がある。
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以上、今朝の朝日新聞「社説」より無断転載。
「自己レス」みたいなものとして、転載しました。
前にも書いたけど、根本的にはトピズレではないと感じるんです。
なんか、「背景としてあるもの」も、まったく無縁とは思えないっていうか・・・
うまく言えません。(ごめん。)
大阪教育大学付属池田小で6月に起きた児童殺傷事件の刑事裁判が、大阪地裁で始まった。8人の児童を殺し、15人に重軽傷を負わせたとして殺人罪などに問われた宅間守被告(38)は罪状を認めた。
弁護側は、被告が犯行当時、一時的に善悪を判断することができなかったか、判断力が著しく弱っていた可能性を指摘した。公判では、被告に責任能力があるかどうかが中心的な争点になると見られる。
しかし、この裁判を単なる責任能力論争の場に終わらせてはなるまい。
事件で最も注目されたのは、犯行の動機である。検察側冒頭陳述によると、被告は離婚した元妻や自分の父親に理不尽な恨みをつのらせ、金銭的にも困窮した。
自殺を試みたが死にきれず、世間に強いコンプレックスと不信感を抱いていた。そんなことから、自分の苦しみをできるだけ多くの人に味わわせてやろうと思った。そして、大量に人を殺せば、被害者や家族だけでなく元妻らも苦しめることができると考え、小学生を襲ったという。
結果の重大さを考えれば、被告の心理状況を、公判の場でもう少し丹念に解明していく必要がある。
検察側は、自己中心的で都合の悪いことは他人のせいにする宅間被告の性格の影響も指摘している。性格の形成に影響を与えたと見られる家族環境や成育歴の検討も不可欠だろう。
検察側は、事件前後は責任能力に影響を及ぼすような精神障害にはかかっていなかったと断定している。だが、被告には検察側が偽装と指摘している例も含めて精神分裂病の診断が出ている。冒頭陳述では「幻聴が聞こえるといううそを(医師が)真実と判断した」などとしている。
弁護側は、過去に宅間被告を診察した医師らの供述調書を裁判所が証拠として調べることに同意せず、法廷での証人尋問を求めていく方針だ。徹底した検証を期待したい。また、動機も含めた事件の全容解明につながるのであれば、被告の精神鑑定を再度実施することも、ちゅうちょするべきではないだろう。
この事件をめぐっては、被告の精神病院への入院歴が報道されたこともあり、精神障害者や家族に深い心の傷をもたらした。全国精神障害者家族会連合会が事件の約1カ月後に実施した全国調査では、病状の悪化や偏見の高まりなどがあったことが報告されている。
被告の精神分裂病が偽装であると主張する検察側には、世間の誤解を解くためにも、その主張をだれもが納得する形で立証してもらいたい。
背景となった事情を含め、事件のすべての解明を刑事裁判に求めるのは無理な面もあろう。だが全国の教育現場に衝撃を与えた無差別殺人事件だ。最大限その努力をして、再発防止に役立てる必要がある。
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以上、今朝の朝日新聞「社説」より無断転載。
「自己レス」みたいなものとして、転載しました。
前にも書いたけど、根本的にはトピズレではないと感じるんです。
なんか、「背景としてあるもの」も、まったく無縁とは思えないっていうか・・・
うまく言えません。(ごめん。)
これは メッセージ 128021 (chottomato2 さん)への返信です.
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