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ttx z氏の「文化論」解題

投稿者: kamemusi48 投稿日時: 2001/11/12 17:37 投稿番号: [115240 / 177456]
解りやすくまとめておられますね。もしかしたら学校の先生?

本題に入ります。
1.文化とは何か
「良い事・悪い事の判断の尺度が文化と言えるのです。つまり、文化はある社会を維持するために必要な共有している価値観である。」

レウィ・ストロースは普遍的法則としての「近親相姦の禁制」の誕生を文化発生の端緒とみたということです。この禁忌の誕生によって自然状態に秩序が生まれ、そこから人間社会にもっと複雑なルールや秩序が生まれてきたとしています。
文化というものは混沌した状態に枠をはめる規制なのですね。
ここでの文化の定義もその系譜にのったオーソドックスなものだと思いました。

2.文化の相違は何に基づくか

「社会を支える経済活動とその生産性・自然環境・人口密度・人間が作った文明」「富の集中と配分の仕方も密接に影響する。」

これは唯物史観の影響でしょうか。社会と文化という二つの階層があって、社会のあり方が文化を決めていると理解しました。

3.文化は進化するか。文化に優劣はあるか。

「環境要因の変化に社会が対応していくことを進化と呼ぶ事も出来るかもしれませんが、優劣をつけるのは無理ではないでしょうか。」

とても慎重な表現をなさっていますが、私だったら両方NOと断言します。
確かに科学技術は進歩しました。しかし人間の精神は、芸術は、退行していると言ってもいいくらいではないですか。
中国宋代の青磁の器のあの色を現代人は再現できません。モーツァルトの霊妙な音楽は彼のなかで完結し時代の流れなど寄せ付けません。新古今の歌の数々の洗練繊細に対しては現代の日本など野蛮としか言えないでしょう。

優劣についてはレウィ・ストロースが書いています。カニバリズムを容認する社会において死者を愛惜してその体の肉を口にする行為は、はたして我々より野蛮であると言えるのかと。

4現在の国際関係は「社会」なのか。

まさにこれが今一番の、今回の事件にも関わる大問題ですね。あなたは社会とは人間の生存を支える相互互助のシステムととらえておられます。しかし現実の国際情勢は環境や核、飢餓という共通の脅威を抱えているにもかかわらず、お互いがお互いの脅威になる混沌のうちにあります。

「世界をひとつの社会として形成していく為には、それぞれが抱える脅威を共有化し、地球規模の人間社会というものをけいせいしてゆく地道な努力が必要なのだとおもっています。」

この言葉はとても共感しました。
このことについてウォーラースタインの「世界システム論」を思い出しました。今ある危機、脅威は400年続いた資本主義というシステムに内在する矛盾がもう飽和状態にあるためだと言うのです。マルクス主義者ではないのにね。新しいシステムが必要だと言うのだけれど、それが何かはわからない。

5.MACは好きじゃない。ここ20年は食べていません。アメリカの独立革命についてハンナ・アーレントがすごく誉めていたけれど、今のアメリカについて彼女はなんて言うのだろう。
暴力的な植民地支配による先住民の文化破壊については弁明の余地なし。

6.ニヒリズムについて
この言葉、気安く使えなくなくなってしまったのですが。まあいいか。
文化と関わらない、文化を否定する考え方を「ニヒリズム」とするのはとてもおもしろい。
研究してみます。

最後に質問。ttwz xさんは本当に「結構ニヒリスト」なのですか。

おおげさなタイトルのわりにはお粗末でしたね。
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