F・フクオカの視点 Ⅰ
投稿者: yagyuukenn 投稿日時: 2001/10/29 22:36 投稿番号: [108500 / 177456]
nioka198さんへ
酒、飲んでたんで、要約するのが面倒だった。
それで、全文入力したぞ。
読んだら、感想教えてくれ。
フランシス・フクヤマの地球を読む
自由民主主義 拡大の流れ不変
イスラムと「文明の衝突」ない
さる1989年夏に私は、われわれは事実上「歴史の終焉」に到達してしまったと書いた。それ以来、世界政治が動くたびに。私の言葉は間違いだ、歴史は以前として続いていると、識者から批判を浴びてきた。だがそれは、念頭違いだった。同じ事が、9月11日のニューヨークとワシントンでのテロ攻撃のあとにも言える。これが、既成概念で言う「歴史」のひとこまであるのは明白だ。しかし、それは、私が述べた意味での歴史とは異なるものである。
何世紀にもわたり人類は、自由民主主義や技術革新を原動力とする資本主義などの制度に特徴付けられる、いわゆる近代化に向かって進化の歩みを続けてきた。だが、共産主義が崩壊しつつあった89年当時、自由民主主義と市場を超えて、さらにわれわれが進化しそうな方向は何も見えなかった。人々が本当に住みたいと望むような、何か別の形の、存続可能な文明は見いだし難かったのである。
私の見方は、多くの人々から挑戦を受けた。恐らく最も明白な挑戦は、かつての師、サミュエル・ハンチントン教授からのものだった。彼は93年、世界は地球規模の単一のシステムに向かっているというより、「文明の衝突」の泥沼にはまりこんだままであり、世界の六つか七つの大きな文明グループが交わることなく併存し、地球規模の紛争のもととなる亀裂が生じるだろう、と論じた。
今回、グローバルな資本主義の中枢への攻撃に驚くべき成功をおさめたのが、西欧文明の存在そのものに不満を抱くイスラム教過激派であることは明白だ。表面的には、ハンチントン教授の見方が正しいように思えるだろう。だが最終的には、やはり私の方が正しく、教授は間違っていると、私は信じている。
近代化は、極めて強力な貨物列車である。最近の出来事がいかに悲痛で、前例のないものであったとしても、脱線することはない。民主主義と自由市場は、世界の大半の支配的な組織原理として、時を追って拡大するだろう。だが、この事件を契機に、当面の課題の真の広がりを考えることには価値がある。
るのだろうか。これが、ハンチントン教授の提出した疑問の中核である。
私は、訴えかけるものがあると信じている。民主主義と自由市場が、東アジアや中南米、東欧、南アジア、そしてアフリカにまで進出していることが、その具体的証拠である。日本は、政治的にも経済的にも西欧の主要な制度を採用したにもかかわらず、独自の文化的主体と価値を維持することに成功した。第三世界から西欧社会への何百万人もの移民もまた。近代化の持つ統合力の証拠である。対照的に、その逆方向に動く人の流れや、西欧のものなら何でも吹き飛ばそうとする者の数は、取るに足らない。
だがイスラム教、特に原理主義的なイスラム教には、政治と社会の両面で、近代化にことさら抵抗するようイスラム社会を促す何かがあるように思われる。現存する全ての文化システムの中で、民主主義国が最も少ないのがイスラム社会である。(トルコなどの例外はある。)そして、例えば韓国やシンガポールのように、第三世界から先進諸国への仲間入りに成功した国は、一つも含まれていない。
酒、飲んでたんで、要約するのが面倒だった。
それで、全文入力したぞ。
読んだら、感想教えてくれ。
フランシス・フクヤマの地球を読む
自由民主主義 拡大の流れ不変
イスラムと「文明の衝突」ない
さる1989年夏に私は、われわれは事実上「歴史の終焉」に到達してしまったと書いた。それ以来、世界政治が動くたびに。私の言葉は間違いだ、歴史は以前として続いていると、識者から批判を浴びてきた。だがそれは、念頭違いだった。同じ事が、9月11日のニューヨークとワシントンでのテロ攻撃のあとにも言える。これが、既成概念で言う「歴史」のひとこまであるのは明白だ。しかし、それは、私が述べた意味での歴史とは異なるものである。
何世紀にもわたり人類は、自由民主主義や技術革新を原動力とする資本主義などの制度に特徴付けられる、いわゆる近代化に向かって進化の歩みを続けてきた。だが、共産主義が崩壊しつつあった89年当時、自由民主主義と市場を超えて、さらにわれわれが進化しそうな方向は何も見えなかった。人々が本当に住みたいと望むような、何か別の形の、存続可能な文明は見いだし難かったのである。
私の見方は、多くの人々から挑戦を受けた。恐らく最も明白な挑戦は、かつての師、サミュエル・ハンチントン教授からのものだった。彼は93年、世界は地球規模の単一のシステムに向かっているというより、「文明の衝突」の泥沼にはまりこんだままであり、世界の六つか七つの大きな文明グループが交わることなく併存し、地球規模の紛争のもととなる亀裂が生じるだろう、と論じた。
今回、グローバルな資本主義の中枢への攻撃に驚くべき成功をおさめたのが、西欧文明の存在そのものに不満を抱くイスラム教過激派であることは明白だ。表面的には、ハンチントン教授の見方が正しいように思えるだろう。だが最終的には、やはり私の方が正しく、教授は間違っていると、私は信じている。
近代化は、極めて強力な貨物列車である。最近の出来事がいかに悲痛で、前例のないものであったとしても、脱線することはない。民主主義と自由市場は、世界の大半の支配的な組織原理として、時を追って拡大するだろう。だが、この事件を契機に、当面の課題の真の広がりを考えることには価値がある。
るのだろうか。これが、ハンチントン教授の提出した疑問の中核である。
私は、訴えかけるものがあると信じている。民主主義と自由市場が、東アジアや中南米、東欧、南アジア、そしてアフリカにまで進出していることが、その具体的証拠である。日本は、政治的にも経済的にも西欧の主要な制度を採用したにもかかわらず、独自の文化的主体と価値を維持することに成功した。第三世界から西欧社会への何百万人もの移民もまた。近代化の持つ統合力の証拠である。対照的に、その逆方向に動く人の流れや、西欧のものなら何でも吹き飛ばそうとする者の数は、取るに足らない。
だがイスラム教、特に原理主義的なイスラム教には、政治と社会の両面で、近代化にことさら抵抗するようイスラム社会を促す何かがあるように思われる。現存する全ての文化システムの中で、民主主義国が最も少ないのがイスラム社会である。(トルコなどの例外はある。)そして、例えば韓国やシンガポールのように、第三世界から先進諸国への仲間入りに成功した国は、一つも含まれていない。
これは メッセージ 108336 (nioka198 さん)への返信です.
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