支那は支那ではないですか

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相手が嫌がる呼び名を使うのは非礼

投稿者: wadatumi_21 投稿日時: 2007/05/12 19:56 投稿番号: [30 / 284]
日本には、特に   ことあるごとに中国を敵視する右翼などには、
きまって、確信犯的に   中国の正式な名称を用いず、
あえて戦前までの日本側の呼称である「シナ」という呼び方をする者が多い。
石原都知事も以前、政治家の靖国神社参拝問題にからんで、
「日本文化の問題だから、支那人や韓国人はガタガタさわぐな」と
挑発的に述べていた。
あえて、中国人を支那人と述べるところに、彼の政治的主張が込められている。

「シナ」は英語のチャイナと同じ語源だから別に構わないと言う者もいる。
なるほど、シナやチャイナの語源は、2000年以上前の王朝・秦に端を発し、
それが仏教伝来とともにサンスクリット語から中国に逆輸入され、
支那と表記されるようになったことは   その通りだ。
しかし、この呼称は決して一般的ではなく、日本においても江戸時代までは
一部の学者などを除けば、明とか清、あるいは唐土という具合に、
ときの王朝が定めた正式な国名が用いられてきた。

「シナ」という呼び方は、日本では   明治になってから、とりわけ日清戦争以後、
軍事的進出によるアジア支配と一体化するかたちで使用された歴史がある。
当時、日本人は   清国とか中華民国という当時の正式国名で呼ぶかわりに、
「支那」ということばを   好んで使っていた。
しかし、中国の人々は、少なくとも   中華民国という国名成立以後、
日本人が「シナ」と呼ぶ際の微妙な民族差別のニュアンスを感じとり、
支那とか支那人といわれるのを   決して愉快に思っていなかったのだ。

論より証拠、
単冠初「民国時期中国官民反対日本対華『支那』蔑称交渉始末」
(『上海師範大学学報』2002年第三期)という論文は、中華民国成立以来
中国政府が、支那という用語を日本側の公文書で使用しないように
要求していた歴史を明らかにしている。
同論文によれば、1913年10月中国駐日代理公使が日本政府に、
「支那共和国」ではなく正式に「中華民国」とするよう求めたが、
日本側の拒否にあったことが明らかにされている。

さらに中国側は南京国民政府が成立すると、1930年5月国民党中央政治会議で、
「わが国を中国と呼ばずに支那とよぶような公文は受け取りを拒否する」
という強い姿勢を示すようになった。
中国の抗議を受けて日本政府も   ようやく重い腰をあげ、
当時の幣原外相が、同年11月   日本の駐華公使と総領事に対し、
「中国の国名としては中華民国を使用する」旨の訓令を出し、
中華民国という呼称が正式に使われるようになった。

当然、戦後の日本では   支那という言葉が死語となり、
中国という用語が今日普通に使用されている。
もしも、
中国人や韓国人などが、日本を   あえて「倭国」と表記し、
日本人を、ことあるごとに「倭人」と呼ぶようになったら、どうだろう。
彼らが「日本」という正式国名を   意識的に使わないことは
無礼であり、不愉快だと思わないだろうか。

そもそも「倭」とは、矮小な様態を表す古代中国の呼称だとされるが、
彼らが、それを承知のうえで、
古来よりこの呼び方をしていたのだ、何が悪い、と開き直られたら
いったい、日本人は、どう感じるだろうか。
国名には、その国民の思いや、文化の誇りが込められている。
にもかかわらず、それを意識的に無視して
相手が不快だと思う呼称を、あえて使うところが、
他者の心情を蔑ろにする右翼勢力の性情を表している。
 
 
 
 
 
 
 
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