アラファトとダハラーン
投稿者: abutouma 投稿日時: 2004/09/17 05:19 投稿番号: [7916 / 20008]
アラファトとダハラーンの関係(9月16日)
16日、ベイルートで某パレスチナ関係者と食事した。数ヶ月ぶりに会ったので、話題は自然とこの期間に起きたガザの混乱状況に及んだ。
この関係者は筆者(編集人)同様、7月の騒乱を、アラファトとダハラーンの権力闘争で片付けるのは、ものごとを単純化し過ぎている、状況はもっと混沌としていると考えており、サフィール紙や西側メディアの報道ぶりに批判的である。
ただし、それでも彼はダハラーンの影響力と野心は本物である、としてこう説明する。
「ダハラーンは第一次インティファーダでイスラエルに国外追放された時期、ヨルダンを拠点にしてガザにおけるファタハの活動支援を担当した。勿論、アラファトの指令だ。ダハラーンはアラファトから資金を受け取りこれをガザの活動家に分配していた。この時に築いた人脈とネットワークがこんにちの彼の権力基盤になった。オスロ合意とともに、ガザのPSF長官に任じられたダハラーンは、このネットワークを拡大・強化した。中でも、この時期に手を伸ばした建築用の砂利産業から上がる利権がこんにちの彼の主要な財源となっている」
公職を退いて一年以上になるが、未だにこの支持基盤は保持しているのか?
「している。ガザのPSFは完全にダハラーンが握っている。砂利供給ルートも握っている。ダハラーンが他のファタハ要人と違うのは、金の集め方だけでなく、バラ撒き方もわきまえていることだ。カネを通じて、支持者を巧みに組織しており、この点はアラファトの権力掌握術と一緒だ。」
ダハラーンの政敵は?
「(ダハラーンの内務大臣ポスト掌握を妨害し続けるファタハ草創メンバーで中央委員の)ハーニ・ハサンだ。ハサンは、『イスラエル軍幹部にダハラーンがアラファト暗殺をそそのかす手紙』を偽造するところまでやった。ハサンの他、アッバース・ザキとサクル・ハバシュの両ファタハ中央委員の計3名が、最も強硬な反ダハラーン派だ」
ただし、この3人のうちハサンとハバシュはチュニスからの帰還組で、西岸・ガザに強い基盤を持たず(アッバース・ザキはヘブロン県北部に強い地盤を持つ)、アラファトあっての存在である。今慌てて下手に動くよりも、アラファトが死ぬまで大人しくしていれば次は自分の番だ、と読んで、ダハラーンは雌伏しているのかもしれない。
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