adventureoftheultraworldさん
投稿者: abutouma 投稿日時: 2004/08/03 06:18 投稿番号: [7847 / 20008]
ダハラーン発言は日本の新聞には出ないだろうと思ったので、2日付けでアップしました。ロイターかCNNでご覧になったのでしょうか。テキストはクウェート紙「ワタン」に出たようです。
今日は別途セメント疑惑をアップしました。これは昨日朝日が報じたのと同じ内容ですが、ちょっとコメントをつけました。
http://www.geocities.jp/beirutreport/index.html
セメント転売疑惑(8月3日)
PLC議員のハサン・クレイシュが1日ロイター通信に語ったところによれば、パレスチナ企業少なくとも4社が、エジプトから廉価で輸入したセメントをイスラエル企業に転売して巨額の収益を上げている。既に42万トンをトン単価22米ドルで仕入れ、100ドルで転売した。このビジネスには輸出入の認可を出す立場にあるPA高官も関わっており、クレイシュ議員は捜査から手を引かねば殺すとの脅迫も受けたという。
問題は、このセメントがイスラエルの入植地建設に用いられてきたことだ。それどころか、イスラエルの「防護壁」建設に用いられている可能性すらあると言う。既にこの疑惑についてはPLC小委員会が6月に調査している。さらにクレイシュ議員によれば、昨年9月にはPAの会計検査官のジャッラール・キドワがアラファト議長に報告書を提出し、「このセメントが防護壁建設に用いられている」と伝えてあったと言うのだ。
こんなあり得そうに無い話が、結構あるものだ。
筆者(編集人)がパレスチナ自治区に駐在していた当時、何度もこの手の噂を聞いた。また、入植地建設に反対する集会の取材に行ったら、そこで作業しているのは隣村出身のパレスチナ人ばかりで、拍子抜けする思いをさせられたことが何度もある。
1994年にピース・ボートに乗って、あるPA高官の汚職疑惑を語ったら、たちまちPLO系学生組織の代表が
「我々の指導者を証拠もなく中傷するのは許せない」
と言って退席してしまった。
インティファーダが勃発する前の1999年11月、PLC議員や知識人たちがPAの腐敗弾劾文書に署名を集めた時には、署名者が何名も逮捕された。
ともかく、自治区にはPAの権力者たちの批判は認めない雰囲気があった。その中で汚職官僚・閣僚たちは好き放題にやって来たのだ。1日にダハラーンが
「累計50億ドルにのぼる国際社会の対PA支援金は消えてしまった、どこに行ったのかわからない」
と語っている。誇張はあるにせよ、PAの汚職体質をついているのは間違いない。
さらに、セメントと言うのが要注意だ。
自治が開始されてから、アラファトは金庫番のハーリド・サラーム(ムハンマド・ラシードの別名を持つクルド人)にいくつもの企業を設立させ、復興開発に必要な物資供給を独占させた。その中でも悪名高いのがセメントで、この独占供給体制のおかげで、ガザでは自治開始以前に比較してセメント価格は2倍に跳ね上がった。
こういう過去の経緯を踏まえると、今度のセメント疑惑もかなりの確率で事実に違いない。徹底的に真相を究明してもらいたいところだ。
それにしても、一年近く前に既に会計検査院が動いていたような問題が、何故このタイミングで持ち出されたのか?しかも国際司法裁判所の判決の後で、PAとアラファトにとってはおよそ考えうる限り最悪のタイミングである。
やはりこれも、PA内部、あるいはファタハ内部の権力闘争と連動しているのかもしれない。
西岸北部でアラファトが民兵を大動員して、改革派を
「イスラエルの協力者、売国奴」
というキャンペーンを展開するのに対し、改革派を自認するダハラーン(ダハラーンもPA発足以来、つい最近まで権力の中枢に居たわけであり、本人がそれほどクリーンかどうかは疑わしいが)らは、アラファトとその周辺の汚職疑惑をクローズアップさせているのかもしれない。
今日は別途セメント疑惑をアップしました。これは昨日朝日が報じたのと同じ内容ですが、ちょっとコメントをつけました。
http://www.geocities.jp/beirutreport/index.html
セメント転売疑惑(8月3日)
PLC議員のハサン・クレイシュが1日ロイター通信に語ったところによれば、パレスチナ企業少なくとも4社が、エジプトから廉価で輸入したセメントをイスラエル企業に転売して巨額の収益を上げている。既に42万トンをトン単価22米ドルで仕入れ、100ドルで転売した。このビジネスには輸出入の認可を出す立場にあるPA高官も関わっており、クレイシュ議員は捜査から手を引かねば殺すとの脅迫も受けたという。
問題は、このセメントがイスラエルの入植地建設に用いられてきたことだ。それどころか、イスラエルの「防護壁」建設に用いられている可能性すらあると言う。既にこの疑惑についてはPLC小委員会が6月に調査している。さらにクレイシュ議員によれば、昨年9月にはPAの会計検査官のジャッラール・キドワがアラファト議長に報告書を提出し、「このセメントが防護壁建設に用いられている」と伝えてあったと言うのだ。
こんなあり得そうに無い話が、結構あるものだ。
筆者(編集人)がパレスチナ自治区に駐在していた当時、何度もこの手の噂を聞いた。また、入植地建設に反対する集会の取材に行ったら、そこで作業しているのは隣村出身のパレスチナ人ばかりで、拍子抜けする思いをさせられたことが何度もある。
1994年にピース・ボートに乗って、あるPA高官の汚職疑惑を語ったら、たちまちPLO系学生組織の代表が
「我々の指導者を証拠もなく中傷するのは許せない」
と言って退席してしまった。
インティファーダが勃発する前の1999年11月、PLC議員や知識人たちがPAの腐敗弾劾文書に署名を集めた時には、署名者が何名も逮捕された。
ともかく、自治区にはPAの権力者たちの批判は認めない雰囲気があった。その中で汚職官僚・閣僚たちは好き放題にやって来たのだ。1日にダハラーンが
「累計50億ドルにのぼる国際社会の対PA支援金は消えてしまった、どこに行ったのかわからない」
と語っている。誇張はあるにせよ、PAの汚職体質をついているのは間違いない。
さらに、セメントと言うのが要注意だ。
自治が開始されてから、アラファトは金庫番のハーリド・サラーム(ムハンマド・ラシードの別名を持つクルド人)にいくつもの企業を設立させ、復興開発に必要な物資供給を独占させた。その中でも悪名高いのがセメントで、この独占供給体制のおかげで、ガザでは自治開始以前に比較してセメント価格は2倍に跳ね上がった。
こういう過去の経緯を踏まえると、今度のセメント疑惑もかなりの確率で事実に違いない。徹底的に真相を究明してもらいたいところだ。
それにしても、一年近く前に既に会計検査院が動いていたような問題が、何故このタイミングで持ち出されたのか?しかも国際司法裁判所の判決の後で、PAとアラファトにとってはおよそ考えうる限り最悪のタイミングである。
やはりこれも、PA内部、あるいはファタハ内部の権力闘争と連動しているのかもしれない。
西岸北部でアラファトが民兵を大動員して、改革派を
「イスラエルの協力者、売国奴」
というキャンペーンを展開するのに対し、改革派を自認するダハラーン(ダハラーンもPA発足以来、つい最近まで権力の中枢に居たわけであり、本人がそれほどクリーンかどうかは疑わしいが)らは、アラファトとその周辺の汚職疑惑をクローズアップさせているのかもしれない。
これは メッセージ 7846 (adventureoftheultraworld さん)への返信です.
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