イスラエル/パレスチナ和平

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夢の終わり

投稿者: adventureoftheultraworld 投稿日時: 2004/06/14 23:34 投稿番号: [7772 / 20008]
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/middle_east/3790867.stm
Gaza industrial zone to close


ガザ北部、エレツ検問所付近にあった工業地帯が閉鎖へ

エレツ工業地帯は、イスラエルとパレスチナの双方の利益にかなうもので、両者の経済協力モデルの一つと考えられてきた。

だがここにはパレスチナ労働者の検問所があり、そこに駐在するイスラエル兵士を狙ったテロが絶えなかった。
イスラエルがガザから一方的撤退をするに伴い、この地域の治安担当もやらなくなるので、閉鎖することへ。

経済協力モデルといっても、イスラエル資本がパレスチナの安い労働力を狙い、パレスチナ労働者は安定した職場を得る、というものだったので、「両者が対等な関係にあったわけではない」という批判も出来たかもしれない。

それでもエレツ工業地帯は、紛争激化後は、パレスチナ人とイスラエル人が共同で何かをする、数少ない貴重な場所のひとつだった。

オスロ合意以降の和平の理想のなかには、「2国家共存、経済も一緒に発展」というのがあった。「イスラエル+パレスチナを中東のシリコンバレーに」なんて夢も語られたことがある。

ロードマップもそういう理想が少し残っていた。双方の経済学者らが「経済ロードマップ」なんて構想を出したりもしていた。

でも、エレツの末路のように、経済も分離されることになる。

イスラエル側が「一方的分離」を進める理由はよくわかる。自治政府が機能していない現状では「平和のパートナー」を探すのは不可能に近い。
この1ヶ月前に見た様子では、イスラエルのなかでも一方的分離の支持は強い。「交渉によらずとも、分離壁と暗殺作戦で有効にテロは防げる」という信念が広まっているみたい。
実際にヤシン暗殺後、ハマスが大規模な報復を宣言したのにも関わらず、イスラエル国内での自爆テロはまったくない。イスラエル人の血が流れたのは占領地のみ。イスラエルのバスの乗客も2年前に比べて増えたように見えたし、ショッピングセンターにも人が増えている。「安全になった」「俺たちはテロに勝った」という雰囲気がある。

つまりイスラエル側は「パレスチナ人と『共存(協力)』しなくても、分離してしまえば平和を守れる」と考えるようになってきている。イスラエル側にとってみれば「テロがない状態=平和」だから。

だから貴重な共同作業(そして相互理解)の場所がなくなっても、まったく困らないわけだ。


『でも、これって「平和」なのか?』


ちなみに自治政府はいつもの通り「イスラエルの決定を遺憾に思う」「国際援助が必要だ」と声明を出しただけ(こっちは論外)。


PS himuka21さん。お久しぶりです。
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