「ロードマップ」は不滅です
投稿者: sascom007 投稿日時: 2003/11/25 15:07 投稿番号: [6909 / 20008]
>「イスラエル/パレスチナ和平に関して言えば、もしブッシュがいなくなれば、「ロードマップ」は終りです。
タイトルはやや大袈裟ですが、「ブッシュ政権」続投の場合も、「民主党政権」誕生の場合でも、「ロードマップ」は「パレスチナ和平案」の切り札として残されることになるでしょう。「ロードマップ」は、「オスロ合意」「テネット案」「アブドラ案」など、多くの「パレスチナ和平案」を下敷きにし、さらにイスラエル、パレスチナ双方に受け入れられ易いように工夫されて作られていますので、今のところこれに優る「和平案」は考え難いのではないでしょうか。さらに「ロードマップ」は、アメリカ、ロシア、EU、「国連」四者の共同提案になっており、パレスチナ自治政府のアッバース前首相、クレイ首相のみならず、イスラエルのシャロン首相も原則的に前向きに検討することに合意しているわけですから、少なくともたたき台としては、「ロードマップ」から始めるのが最も近道であり、現実的だとも思います。
>そして、米の新政権は外交や内政のバランスを見極めるまで、新しい和平案の提示や調停をしないでしょうから、その間は、やっとおさまりかけてきた流血が再燃する。
「民主党政権」になれば、「パレスチナ和平」はアメリカ外交のさらに大きな政治的テーマとなりますので、アメリカサイドでこの問題に対する関心が薄れるとか、調停に消極的になるということは基本的にないでしょう。ただ政権交代があった場合は、「大統領選」直後には政権の基盤が固まるまで積極的に動けない期間ができるでしょうから、そこを突いて「アルカイダ」がイニシアチブを取り、「ハマス」「イスラム聖戦」などと連携して意図的に妨害工作を計り、自爆テロなどを頻発させるという事態はあり得るでしょう。ただ、「アルカイダ」という組織が「イスラム原理主義」に基く世界戦略を持った組織であり、中東のみならずワールドワイドに活動を繰り広げている点を考慮するなら、「パレスチナ問題」にだけ精力を傾注できるはずもありませんし、元々パレスチナには「アルカイダ」のテロを手放しで歓迎する土壌もありませんので、「アルカイダ」絡みのテロがパレスチナの地で恒常的に続くとは思えません。
>もしクラーク氏やリーパーマン氏が大統領になれば、「ユダヤ系の大統領にマトモな仲介が出来るわけない」という批判が上がることになる。
2000年の夏から秋にかけて、クリントン大統領は八年間にわたる政権の最後を飾るべく「パレスチナ和平」実現に異常なまでの執念を燃やし、ユダヤ系リベラル派(オルブライト国務長官、コーエン国防長官、サマーズ財務長官、バーガー国家安全保障担当大統領補佐官、ホルブリック国連大使etc.)で周辺を固めて散々根回しをした挙句、背水の陣でアラファト議長、バラク首相を「キャンプデーヴィッド」に招聘し、両首脳に「オスロ合意」の履行を期限を切って迫ったわけですが、結果的にはこれが不調に終わり、高まっていた期待が裏切られたということで、「第二次インティファーダ」発生の切っ掛けを与えてしまったということがありました。
そういう経緯から、パレスチナ側、イスラエル側だけでなく、アメリカもいろいろ学ぶところはあったと思いますので、誰の利益にも繋がらない「第三次インティファーダ」のようなものが発生することがないように、クレイ首相、シャロン首相ばかりでなく(「共和党政権」であれ「民主党政権」であれ)アメリカ政府も、感情的なヒートアップを生むだけの相手の弱点ばかりを論う批判合戦などは避け、徒に緊張感を高める期限を限っての“all or nothing”方式も採用せず、むしろEU、ロシア、「国連」などを上手に利用しながら、今度こそ冷静且つ実務的な交渉をじっくりと進めていくことが重要です。
イスラエルも既に独立して半世紀、もうこの辺でいい加減けりを付けたいはずですし、一方パレスチナ側も、今を逃せばパレスチナ国家の実現もどうなるか分からないところまできていますので、いずれにしても大局的には双方とも「ロードマップ」を受け入れて和解の方向に進む機は熟しているのです。
イスラエル側は、もうだいぶ前から「占領地入植地撤退問題」「エルサレム帰属問題」「難民帰還問題」などで必要な妥協をする容易は出来ています。後は主としてパレスチナ側のリーダーシップの問題と、妥協するタイミングだけでしょうね。
タイトルはやや大袈裟ですが、「ブッシュ政権」続投の場合も、「民主党政権」誕生の場合でも、「ロードマップ」は「パレスチナ和平案」の切り札として残されることになるでしょう。「ロードマップ」は、「オスロ合意」「テネット案」「アブドラ案」など、多くの「パレスチナ和平案」を下敷きにし、さらにイスラエル、パレスチナ双方に受け入れられ易いように工夫されて作られていますので、今のところこれに優る「和平案」は考え難いのではないでしょうか。さらに「ロードマップ」は、アメリカ、ロシア、EU、「国連」四者の共同提案になっており、パレスチナ自治政府のアッバース前首相、クレイ首相のみならず、イスラエルのシャロン首相も原則的に前向きに検討することに合意しているわけですから、少なくともたたき台としては、「ロードマップ」から始めるのが最も近道であり、現実的だとも思います。
>そして、米の新政権は外交や内政のバランスを見極めるまで、新しい和平案の提示や調停をしないでしょうから、その間は、やっとおさまりかけてきた流血が再燃する。
「民主党政権」になれば、「パレスチナ和平」はアメリカ外交のさらに大きな政治的テーマとなりますので、アメリカサイドでこの問題に対する関心が薄れるとか、調停に消極的になるということは基本的にないでしょう。ただ政権交代があった場合は、「大統領選」直後には政権の基盤が固まるまで積極的に動けない期間ができるでしょうから、そこを突いて「アルカイダ」がイニシアチブを取り、「ハマス」「イスラム聖戦」などと連携して意図的に妨害工作を計り、自爆テロなどを頻発させるという事態はあり得るでしょう。ただ、「アルカイダ」という組織が「イスラム原理主義」に基く世界戦略を持った組織であり、中東のみならずワールドワイドに活動を繰り広げている点を考慮するなら、「パレスチナ問題」にだけ精力を傾注できるはずもありませんし、元々パレスチナには「アルカイダ」のテロを手放しで歓迎する土壌もありませんので、「アルカイダ」絡みのテロがパレスチナの地で恒常的に続くとは思えません。
>もしクラーク氏やリーパーマン氏が大統領になれば、「ユダヤ系の大統領にマトモな仲介が出来るわけない」という批判が上がることになる。
2000年の夏から秋にかけて、クリントン大統領は八年間にわたる政権の最後を飾るべく「パレスチナ和平」実現に異常なまでの執念を燃やし、ユダヤ系リベラル派(オルブライト国務長官、コーエン国防長官、サマーズ財務長官、バーガー国家安全保障担当大統領補佐官、ホルブリック国連大使etc.)で周辺を固めて散々根回しをした挙句、背水の陣でアラファト議長、バラク首相を「キャンプデーヴィッド」に招聘し、両首脳に「オスロ合意」の履行を期限を切って迫ったわけですが、結果的にはこれが不調に終わり、高まっていた期待が裏切られたということで、「第二次インティファーダ」発生の切っ掛けを与えてしまったということがありました。
そういう経緯から、パレスチナ側、イスラエル側だけでなく、アメリカもいろいろ学ぶところはあったと思いますので、誰の利益にも繋がらない「第三次インティファーダ」のようなものが発生することがないように、クレイ首相、シャロン首相ばかりでなく(「共和党政権」であれ「民主党政権」であれ)アメリカ政府も、感情的なヒートアップを生むだけの相手の弱点ばかりを論う批判合戦などは避け、徒に緊張感を高める期限を限っての“all or nothing”方式も採用せず、むしろEU、ロシア、「国連」などを上手に利用しながら、今度こそ冷静且つ実務的な交渉をじっくりと進めていくことが重要です。
イスラエルも既に独立して半世紀、もうこの辺でいい加減けりを付けたいはずですし、一方パレスチナ側も、今を逃せばパレスチナ国家の実現もどうなるか分からないところまできていますので、いずれにしても大局的には双方とも「ロードマップ」を受け入れて和解の方向に進む機は熟しているのです。
イスラエル側は、もうだいぶ前から「占領地入植地撤退問題」「エルサレム帰属問題」「難民帰還問題」などで必要な妥協をする容易は出来ています。後は主としてパレスチナ側のリーダーシップの問題と、妥協するタイミングだけでしょうね。
これは メッセージ 6908 (adventureoftheultraworld さん)への返信です.
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