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「湾岸戦争」関連補足

投稿者: sascom007 投稿日時: 2002/11/26 10:26 投稿番号: [4610 / 20008]
「湾岸戦争」の原因となったイラクの「クウェート侵攻」は、なぜ起こったか?
それはイラクのフセイン大統領が、クウェートとの間で当面の問題となっていた次の四点の「二国間問題」を、武力で一気に解決しようとしたからです。

・「イランーイラク戦争」戦費償還問題
イラクは「イランーイラク戦争」の戦費の一部(180億ドル)を、クウェートからの借入金で賄ってきた。ところが戦争も終わり、クウェートから借入金の返済を迫られたフセイン大統領は、次のような理由を持ち出して、これをチャラにするよう要求。その理由というのは、「イラクは、クウェートをはじめとする湾岸諸国を、イランの脅威から守ったわけだから、それらの国が戦費の一部を負担するのは当たり前だ」というものだった。クウェート側はこの説明に当惑するばかりで納得せず、「戦費償還問題」は二国間の懸案事項として残された。

・石油価格下落の責任の追及
フセイン大統領は、1990年上半期の石油価格下落の原因はクウェートやアラブ首長国連邦などの増産(例:クウェート;150万バレル→190万バレル、アラブ首長国連邦;109万バレル→210万バレル)にあるとして、クウェートに140億ドルの罰金をイラクに支払うよう要求。クウェートはこれを無視。

・ルメイラ油田の盗掘疑惑
ルメイラ油田はイラクとクウェートに跨る油田であるが、フセイン大統領はクウェートが地下の部分でイラク領に入り込んで油田開発しているとして、イラクに対して盗掘分24億ドルを支払うよう要求。クウェートは盗掘疑惑を否定。

・ワルバ、ブビアン島租借の件
イラクは地図を見れば分かるが、海岸線が非常に短いので、新たに石油輸出港を建設しようとした時、なかなか立地的に適当な地がない。そこで、フセイン大統領はペルシャ湾に浮かぶクウェート領のワルバ島とブビアン島に目を付けた。そして、クウェートに前記二島の租借を持ちかけたのだが、これは後々領土問題にも絡んできかねないので、クウェートは難色を示した。

要するに、イラクのフセイン大統領は、これらの問題の片を付けようと「クウェート侵攻」を断行したわけです。
「国際紛争を解決する手段としての、戦争を放棄する」と憲法に明記されている極東のどこかの国とは、そもそも発想の原点が違うわけです。
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